ボルボがコンパクトな電気自動車、EX30を日本市場で11月から販売開始する。めっちゃ気合が入っていて、日本市場にジャストフィットしそうだ。
1.サイズ
話題になっているのが、このサイズである。
全長4235mm、全幅1835mm、全高1550mm
今時、希少な全幅1850mmのノーマルルーフの機械式駐車場に入るサイズで、日本市場向けに作ったんじゃないの?って感じのサイズ感。
機械式駐車場でサイズ制限がある人、接道厳しい狭小戸建てなど、戸建てだけど駐車場のサイズが厳しい人にジャストフィット。
2.デザイン
ボルボっぽいクリーンなデザインに、電気自動車っぽいミニマムさ、近未来っぽさが加えられた良いデザインだと思う。
外装も内装も良い。これをよくサイズ制約の中で落とし込んだなと思う。都会的で近未来的なデザイン。
一方で、サイズ制約が厳しいため犠牲になったのがトランク、フランクのサイズ。
後部座席も狭い。まぁコンパクトSUVは似たようなものだが。
3.基本的な性能
電気自動車としてもっとも重要なバッテリーのサイズは、69kWh、ちょうどいいサイズ。
車体のサイズを考えたら多い方かもしれない。これで、航続距離は欧州基準で480km(実測400km-450km程度か)なので十分。
0-100kmの加速は5.3秒と十分。都市部のコインパーキングも余裕だし、日帰り旅行や高速道路も快適。
最小回転半径のデータはなかったが、当然、テスラよりも優れていると期待。
メインモニターは12.3インチの縦で、精細な感じ。Googleアシスタント搭載。アプリによる遠隔操作、OTAアップデートなども当然あり。
ハンドルの前にはサブモニターもついている。
4.運転支援
デフォルトでテスラを上回る運転支援が搭載されている。
テスラより優れている部分は、パークアシスト(テスラは有料)、360度ビューモニタ(テスラにはない)、パイロットアシスト(車線変更付き)などである。
つまり、必要なものは全部デフォルトで入ってる。これは最高。どの程度機能するのかは試乗しないとわからないが。
5.価格
RWDのモデルで559万円だが、EV補助金適用後は東京都など補助金が多いところでは400万円台前半というところ。
超円安の中で、頑張ってくれた価格、妥当価格だと思う。
EVは税金の優遇や安い維持費があるので、ガソリン車換算では(あまり換算するのは妥当ではないが)300万円台という感じか。
ボルボのブランドイメージ、この価格帯の日本車にはない洗練されたデザインなど考慮すると、めっちゃ安く感じる。
おそらく、最初だけこの価格で出るが、後から値上げされるパターンなので、買いたいなら最初に買うべき。
5.どんな人に向いている
近場の移動がメインだが、たまに日帰りや1泊程度の旅行をするよ、という多くの都市部の人のニーズに合っているように思われる。
大人二人なら快適だし、子供が小さければなんとかなる感じ。
航続距離が長いので自宅充電器がなくてもギリギリ運用はできるが、自宅充電器があれば超快適でガソリン車を超える利便性になる。
日本市場ではモデルY、アリア、ID4、IONIQ5など、性能の良いSUVのEVが増えてきたが、サイズがでかいので、EV30は輝いている。
軽自動車のサクラは革新的だったが、そのちょっと上のサイズで、最新のEVが不在だったので、空白を埋めてきた感じ。
日本市場のEVの選択肢
・軽自動車:サクラ
・セダン:モデル3
・コンパクトなSUV:EX 30(NEW!)
・ノーマルなSUV:アリア
・大きめのSUV:モデルY
・不在なのが、ミニバン、ステーションワゴン
ぼくの実家ではハイブリのSUVに乗ってきたが、もう少し小さいのに乗り換えたいと言っていたので、EX 30を勧めてみようと思う。