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「岸田ビジョン」を読み直す 

キッシーが自分の政策の方向性について書いた本、「岸田ビジョン」について、最近、書かれてる通りになってきたなと思い再読。

 

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岸田ビジョンに書かれている経済政策については、概ね以下のとおり。第一章周辺から抜粋。よくわからんものはカット。

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社会保障制度改革

後期高齢者の医療費自己負担の増加

・富裕層の所得税の引き上げ(1億円の壁への対応)

育児休業制度の拡充、不妊治療への支援強化、児童手当の拡充

 

新しい資本主義

・企業業績が改善し雇用は増えたのに、賃金が上がらなかったことへの反省からベースアップを重視する政策

・金融緩和の修正(地方銀行の体力を削るマイナス金利の廃止、金融緩和自体は賃金と物価の好循環が定着するまで継続)

・地方経済と地方都市の活性化、ゆとりや住み心地を重視した街作り(特に地方)

・財政の健全化(いざという時に対応できる財政余力を生み出す)

・中間層支援のための教育と住宅の負担軽減

 

成長戦略

自民党が公表している成長戦略を支持

 

具体的にはこの辺か?

 

新しい資本主義実行本部提言

https://storage2.jimin.jp/pdf/news/policy/203662_1.pdf

 

・成長戦略を加速させるキーワードは、中間層・中小企業・データデジタル、地方、イノベーション研究開発

 

エネルギー政策

・再エネ増やしたいし原発依存度は長期的に下げたい(が、あくまでも現実路線)

 

データ駆動社会

・リモート授業、遠隔診療、ドローン宅配、自動運転

 

デジタル田園都市

・田園に都市の活力を(ふわっとしてるが、デジタルで地方の活性化的なもの?)

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こうして見直すと、キッシーは、「大企業、東京」に利益が集中していたアベノミクスを修正して、「中間層、地方」に利益がいくようにしたいという考え方。

また、アベノミクスの成果を認めており(ついでに、民主党時代の経済はマジで終わってたと批判しており)、問題点は指摘しながらも激変は避けるという現実路線なのも特徴的。

 

今のところ、社会保障制度改革はうまくいってない(特に負担増がぐだぐだ)感があるが、その他については概ね、岸田ビジョン通りの方向性に進んでいるように思える。

首相がこういった方向性でというのを示すと官僚はそれに沿って評価されるように政策を推進するので、リーダーがこういうのを出すというのは大事だと感じる。

文章があまりうまくない(まとまってなく、洗練されていない)ので、本当にキッシーが書いたんじゃないかと思う。

 

普通、支持率が下がると党内からの突き上げがキツくなり志半ばで解散となりがちだが、キッシーは気にしてないように見えるし、今がデフレ脱却の正念場という認識なので、低支持率でもなんでもここに書いてあること(特に、金融緩和と財政出動で時間稼ぎしている間に、成長戦略を実施して物価と賃金を好循環に乗せること)をやり切るのかもしれない。

 

株価の史上最高値更新、上場会社のガバナンス改革、政策保有株の解消、東証の市場区分変更と低PBR会社煽り、新NISAの開始による貯蓄から投資への動き、ベースアップ、半導体関連の巨額投資、インバウンドの再開、異常な金融緩和の修正・・・などなど、色々なものがうまく噛み合って進んでいるタイミングなので、このままデフレから抜けて成長軌道に回帰して欲しいものだが・・・