湾岸の南側は東西の移動はりんかい線やゆりかもめがあるが、南北の移動はバスくらいしかなくて公共交通が弱い。ここが強化されるのは基本的には喜ばしい話なのだが、2040年代と聞いて流石にテンションが上がらない。
10年あればスマホが普及するスピードの速い世界での20年。人口減少もさらに進みそうだし、くるくる言われている南海トラフ沖地震や首都直下地震が起きているかもしれない。
先日、アメリカでテスラのFSDが全ての購入者に配られたことがニュースになった。一般道でのある程度の自動運転が(パンピーに配れるくらいには)完成したということである。
自動運転は走れば走るほどデータが溜まり、改善する。今後数年で爆発的な進化をとげて、ほとんどの人の運転より安全になるだろう。
中国でも今年、自動運転の無人タクシーが一定のエリア内ではあるものの実用化された。これも、徐々にエリアを広げるであろうし、走れば走るほど改善していくだろう。
2022年、自動運転は夢物語ではなく現実のものになった。まだ運転は下手くそだが、世界中のデータで学び、数年以内には人間を超えるだろう。
今後、採算が取れやすいバス、タクシー、トラックなど商用の領域でどんどん実用化、社会実装されていく。
自治体は完全無人で路線バスや路面電車みたいなものを走らせるハードルが下がる。データドリブンで、より細分化された移動のニーズを満たせるようになっていく。
そして、バーチャルでの活動もどんどん増えるだろうし、働き方もメンバーシップからジョブ、そして、プロジェクトの掛け持ちへと変わっていく感じもしている。まぁ、色々非連続的な変化は起きるだろう。単純労働はテスラオプティマスみたいなロボが担うようになるかもしれない。
こういった世界線で、20年後も都心部の狭いオフィスに郊外から大量に人を送り込む昭和モデルでやっているのだろうか。
20年後、ぼくの子供も働き始めているかもしれないが、その時にも日本は昭和モデルを引きずっていて欲しくないし、もっと自由に柔軟にパーソナルに働く、住む、移動するといったことができるようになっていて欲しい。
そう考えると、地下鉄できるってよ!ワーイとか、資産価値上がるねキャハハとは感じなかった。まぁ、プラスではあるけど、20年かけて、実現させるのが、ほんとにそのインフラでいいの?と。
電車は定時大量輸送の手段として最も効率的なものだが、郊外から都心部へ同じ時間帯に大量に人を送り込むというものであり、満員電車のストレス、疲労、遅延時の不安は日本人の幸福度を下げている。
働く時間や場所が柔軟化し、モビリティも様々なものが生まれて、できれば地下鉄を利用しないで済むような社会になっていて欲しい。
これが、5年後に開通なら感想は全然違うけども、20年後だからな。。地下鉄は今必要なものであって、20年あるならもっと何か他のものができるんじゃないのか。