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小1の壁対策としての在宅勤務(体験談)

我が家には小学校低学年の子供と保育園の子供がいるのだが、いわゆる小1の壁を体験しているのでまとめておきたい。

 

・実家の近くか会社の近くか

以前の記事でも書いたのだが、住む場所を決めるにあたって、共働きの我が家では実家の近くか会社の近くかで検討した。

実家の近くの方が生活面は楽だが夫婦二人とも通勤が辛いのは疲れるし東京での生活が気に入っていたので、まずは会社の近くで頑張ってみようということにした。

 

・子供の人数と親のキツさ

この判断をしたのは子供が一人の時であり、生活は順調だったが、子供が二人になると生活がキツいなと思うことが多くなった。

子供一人に対して大人が二人いれば、親一人が子供の相手をしているうちにもう一人は自由に動くことができるため、買い物に行くのも趣味に行くのも寝るのも自由。

これが子供二人になると、一気にハードモードになってしまい、親の自由な時間はほぼゼロになる。子供が三人以上ならさらにキツくなる。

人生の難易度が、単身・DINKS=イージー、子供一人=ノーマル、子供二人=スーパーハード、子供三人以上=ウルトラハードみたいな感じで変わる。

 

・保育園時代

個人的な経験として、保育園時代は在宅勤務はなく、ぼくも妻も毎日出社ァしていた。

職住近接だったので移動時間は長くはないが、それでも疲れたなと感じることはあり、朝は保育園がオープンする時間から子供を預けて働いていた。

職住近接でこれ以上楽な人は少ないはずだが、それでも大変で、もっと通勤時間がかかる多くの人はどうやっているのかと思った。

実際、子供が2人以上になると職場の近くから実家の近くに転居する人も多く、人間らしい生活が成り立たなくなるということじゃないかと思う。

 

・小学校低学年

保育園時代はなんとかやっていた親でも子供が小学校になると回らなくなってしまう場合も多い。

保育園は朝から晩まで預かってくれるし、夕食も出してくれる。自宅に近いから送迎も楽。

小学校は昼頃には終わってしまい、その後の学童も夕食は出してくれず、出してくれる民間学童は高額だし遠いのでお迎えも大変。

子供も不安定になるしトラブルもあると、親が参ってしまう。保育園時代にギリギリで回してた人は小学校になるとキツくなる。これが小1の壁である。

 

・時短勤務は評判が悪い

子供が一人産まれて、時短勤務で様子を見ている人もいるが、しばらく経つと馬鹿馬鹿しくなってフルタイムに戻している。

仕事の量はあまり変わらず、残業しても残業代がつかなくなり、賞与は一律カットされ、評価は自動的に下がり、昇進は遅くなるというクソ制度であるからだ。

また仕事の量は減っても機会も減ってしまったりと機会損失が大きいことも時短勤務はイマイチで、できれば避けたいと思う人が多い。

とはいえ、職住近接でなく実家も遠ければ時短勤務でないと生活が回らないから、時短にする人もいるし、この制度の意義がないわけではない。

 

・在宅勤務の効果

我が家ではたまたま夫婦ともほぼ完全在宅勤務中に小1の壁を体験したので、「あれ?全然大変じゃないな?」という感じだった。

もっとも、小学校と保育園で勝手が違うので準備やお勉強は大変で負荷は増したが、生活面ではむしろ毎日出社してた保育園時代の方が大変だった。

それだけ在宅勤務は生活面に対する負担軽減効果が大きい。昼休みに昼寝したり、少し抜けて子供を保育園に送ったり、子供が寝てから仕事を再開したり、

といったことが柔軟にできるので、会社に行かないと仕事ができない時代よりも柔軟性も上がりストレスも軽減された。

在宅勤務が生産性に対してどうなのかという神学論争がいまだにおこなわれている。(仕事によるだろというのがファイナルアンサー)

少なくとも育児と仕事を高いレベルで両立するには効果抜群のものであり、両立できなければ退職や休職や時短で生産量が減るので、

生産量が減らないという時点で生産性にプラスであるだろう。在宅勤務にすれば時短でなくフルタイムにできる人は多く、

通勤時間を確保するためにわざわざ時短にしているのかと考えると、非常にばかばかしい話である。

 

・小1の壁のクリア方法

いまや共働きは当たり前だし、収入面でもそうでなければ厳しい。

また、女性活躍の中で女性の方がチャンスがある会社も多いし、病気などのリスクヘッジという点でも二人で働いた方が良い。

自己実現やストレス軽減という点でも、意欲ある女性は働いた方が精神的に良い。働きたくない人は無理する必要ないと思うが。

二流社員扱いされずにモチベーションを保って働くためには、就業の継続、できればフルタイムでの就業の継続が必要である。

これを実現する際の障害が小1の壁であり、これをクリアするには、「実家の近くで家事育児のサポートが日常的に得られる」「夫婦のどちらか(できれば両方)が高頻度の在宅勤務で通勤負担を軽減できる」のいずれかが必須であると感じている。両方あれば超余裕だろう。

両親ともに毎日出社で長時間労働でも両立している人はいるが、よく見ると睡眠時間5時間以下だったり、育児を異常なレベルで外注してたり、妻が仕事をほぼ諦めてミニマムにして全力家事育児しているなど、外から見ると無理がある感じでギリギリで回している人が多い。

夫婦とも健康に働き続けなければならないわけで、職住近接だけではフルタイム勤務をしながら小1の壁をクリアするのは結構厳しい。

専業主婦なら楽勝かと言われるとそういうわけでもないが、ともかくフルタイムの共働きはハードである。

なお、うちの場合は現在夫婦共に高頻度の在宅勤務を継続しつつ、学童保育を短時間利用して保育園のお迎えと一緒に学童のお迎えに行っている。学童から自分で帰らせることもできるし、一斉下校というものもある。学童は色々やってくれて楽しい場のようだが、ながくいすぎると子供も疲れ切ってしまうため、程々の利用時間としており、どうしても迎えに行けない時だけ自分で帰らせている。この場合も、親は必ず家にいるようにしている。

実家のサポートなしで共働き子育てを頑張るために職住近接の家を買おうかなと考える人もいるだろうが、職住近接よりも在宅勤務の可否の方が小1の壁には効果的(負荷が減る)ように実体験から感じている。

職住近接で残業が完全にナシならともかく、そうでもなければ職住近接でも結構大変、それが小一の壁の実感である。