konanタワリーマンブログ

マンション、投資ネタブログ

品川、天王洲界隈のマンション開発計画と品川駅、高輪ゲートウェイ駅周辺開発の関係

天王洲に三井のタワマン開発計画が出たり、東京海洋大学の敷地内に東急のマンションの開発計画が出たりしている。

タイムラインを確認する。

 

1.現在の開発計画

<分譲中>

・ジオ品川天王洲(分譲板マン)阪急阪神不動産の15階建て、135戸、2024年6月完成予定

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<建設中>

・港南三丁目計画(賃貸タワマン)ダイワハウスの28階建て、458戸、2025年1月完成予定

・リビオタワー品川(分譲タワマン)日鉄興和不動産の34階建て、815戸、2026年7月完成予定

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<計画中>

・海洋大学東急マン(板マン)14階建て、220戸、定期借地権マンション、2026年12月完成予定←NEW!海洋大学の緑に隣接

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・天王洲三井タワー(タワマン)34階建て、?戸、2027年5月完成予定←NEW!天王洲の運河に隣接

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<噂中>

・報知新聞跡地(マンション?)マンションだったとして、2027年か2028年完成か

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2.品川駅、高輪ゲートウェイ界隈の開発計画

<2025年度>

・高輪GWシティ街開き・・・2025年3月(おそらく、高輪GW駅の芝浦港南側連絡道もほぼ同時に開通。遅すぎ)

 

<2026年度>

・品川駅高輪口の開発(品川グース跡地の開発のみ先行)・・・2026年度

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<2027年度>

・品川駅改良工事(新改札、新エキュート、北口広場、高輪GWへの連絡通路など)・・・2027年度

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・環状4号線の部分開通(港南側は開通、高輪側は不明)・・・2027年度

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<2030年度以降>

・リニアの開通・・・2027年度の予定だったが、静岡県知事ブロックでおそらく2030年代へ遅延

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南北線の開通・・・2030年代前半

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羽田空港アクセス線・・・東山手ルートは2031年度開業見込み(停車駅は不明)

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ざっくりというと、2025年3月の高輪ゲートウェイシティの開業、2027年度のリニア開通を目指してすすめらていた開発の完了、2030年度以降への積み残し案件に分けられる。

 

2030年度のことは先のことすぎてズレてくると思われるので、話半分くらいに聞いておくが吉。一方、2025年度、2026年度のオープンとなる高輪ゲートウェイあたりは猛烈に開発が進められている。

 

3.マンション供給と開発計画の関係

<高輪ゲートウェイシティ街開き>

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まずやってくるのは、2025年3月の高輪ゲートウェイシティの街びらき。これは大きくズレることはないだろう。

高輪ゲートウェイ駅の芝浦港南側の連絡道路を区は早くしてくれと要望してきたがJR東日本はガン無視してきた。

こうやってオラついて敵を作っていると、JR東海みたいに足をすくわれることになるぞ。(と言っていたら、築堤が出てきた・・・言わんこっちゃない)

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2025年3月に連絡道が完成すると、港南側から高輪ゲートウェイ駅へのアクセスがグッと改善する。

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特に港南3丁目、4丁目のマンションは品川駅に行くよりも高輪ゲートウェイ駅の方が近くなるかもしれない。

 

この頃、問題になりそうなのが芝浦水再生センターを歩行者や自転車がつっきれるのか、迂回しなければならないかという話。

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芝浦水再生センターの入り口あたりはずっと工事をしていて、もしかしたらこれを意識しているのかもしれないがはっきりした計画は出ていない。

なお、環状4号線も「部分」開通(港南側だけ先行)するそうで、港南側から品川駅や高輪ゲートウェイ駅にいく車道が整備される。

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これも資産価値には反映されづらいが、港南民の生活利便性は大きく向上する話。

 

<高輪ゲートウェイシティ街開きを見ながらリビオタワーを分譲>

リビオタワー品川は2026年7月頃完成なので、2024年から2025年くらいにかけて売っていく。

2025年3月街開きの高輪ゲートウェイシティへの期待感を強調して価格を上げてくると思われる。すごく近いというわけでもないが、間違いなく生活圏ではある。

港南民の多くはシーズンテラスで週末のんびり過ごしたり、公園やレストランに行くので、そのついでに高輪ゲートウェイ駅まで行けそうだ。

 

<天王洲三井、東京海洋大学東急>

リビオタワーと分譲時期を少しずらして、天王洲のタワー、海洋大学の板マンが分譲される。※三井は賃貸説もあり

 

三井はタワマンなので、販売期間は長くなる。これら2物件の分譲時期はかぶるものと思われる。

天王洲は地味駅でマンション価格控えめだが、運河沿いの素晴らしい立地でタワマン。

海洋大学はそれほどの規模でもなく板マンかつ、定期借地権(所有権から1−2割ディスカウント)なので価格は三井の方が高いだろう。

 

これらの物件は高輪ゲートウェイからは離れているが、品川駅の改良工事(2027年度)の好影響はバッチリ受ける。

 

資産価値的な意味では駅の改良工事というのはちと弱いが、使用価値的な意味では絶大である。

品川駅は巨大駅なのに改札が一つしかなく、駅の中をかなり歩かなければならないが、それが改善される。

商業施設も増えて、スペースも増えて、使い勝手も改善される。高輪ゲートウェイへの連絡道もできるそうだ。

 

2027年度に、リニアの開業時期が見えていたら、これらの物件は強い追い風を受けるだろうが、イカれた知事が政治的イシューにしてしまっているので、2027年度時点でも開業時期は見通せないのではないかというのがぼくの見立て。国益を何兆円も損なっている。。。

 

まぁ、その分安く買えるとも言えるのだが、その後もいつまで経っても開業しないおそれがある。

日経平均3万円回復を見て、証券口座を作ったマンへ

日経平均が3万円を突破し、その後も上昇が止まらない。


・バフェットが買って、外国人投資家も買いまくり

インフルエンサーが日経4万円と煽ってた
・クオリティペーパが投資は必須科目と煽ってた
・来年度からニーサが拡充されるらしい(今のうちに買わなきゃ(使命感))

・日銀は円安誘導ガチ勢やってる

・企業業績は過去最高益を毎年更新してる、ただでさえ調子いいのにこれからインバウンドバブル来ちゃう

東証が低PBRの会社を煽ってて、自社株買いバブル起こりそう

 

「ウォォォォ、よーしパパ、証券口座開いちゃうぞ!バーチャル取引やってみたら、億トレだから大丈夫!」ということだが、

 

ちょっと待て

 

・株価が上がったのを見て口座開設するのは、短期的な相場上昇のモメンタム継続に賭ける取引だが、うまいこと買えて利益が出ても、売り抜けるのが難しく、上がってから買いに行く高く買って安く売る養分ムーブになりがち


・安く買って高く売るには、皆が爆損して盛り下がってる時期に買って評価損に耐え続ける必要があるが、メンタルがもたず損切りしがち


短期でトレーディングしたければ、FXの有名なスレッドを見てくれ


彡(^)(^)「今日からFX参戦することになりました。35歳第二の人生頑張るぞ~!」

http://honsoku.com/archives/27398728.html

 

ま、それでもやりたければ自己責任でどうぞ

経団連の賃上げ統計が公表されたのでレビュー

5月19日に、2023年の春闘の結果を含む大手企業の賃上げの統計が公表された。

 

https://www.keidanren.or.jp/policy/2023/036.pdf


今年度はバブル期以来の高インフレとなっていることを踏まえて、過去にないレベルの賃上げをするぞ!ウォォォォォと盛り上がっていたが、結果はどうだったのか。

 

(賃上げの結果)
平均賃上げ額(定期昇給を含む)は、13,110円、アップ率は 3.91%(昨年実績は、+7,794円、アップ率は2.35% )
21業種のうち、従業員500人以上の会社が対象だが、集計対象は製造業85社、非製造業7社の合計92社。つまり、ほとんど製造業。
定期昇給率は2%程度なので、ベースアップ率1.91%、昨年度が0.35%なので昨年度比で見れば大幅アップである。

 

(物価の上昇)
一方で、物価の上昇率はどの程度かというと、2023年4月のデ ータでは、前年同月比3.5~4%程度の上昇となっている。(どの指数と比較すべきか、という議論はあるが)

 

https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf


総合指数:前年同月比+3.5%、生鮮食品を除く総合指数:前年 同月比+3.4%、生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数:前年 同月比+4.1%

 

(評価)
2023年の賃上げは定期昇給込み賃上げ率が物価上昇率と概ね一致したが、ベースアップ率は物価上昇率を下回ったという状態である。


物価上昇率を上回る賃上げを行わないと労働者個人で見た購買力が低下する。定期昇給率は人件費が1円も増加しない水準であることが多いので、物価上昇率を上回るベースアップを行わないと労働者全体では購買力が減少することになる。


なお、時点は違うが、2022年の海外の昇給率は、北米3.4% 、南米5.0%、西欧2.9%、東欧6.0%、アジア新興国6. 0%、アジア先進国3.5%程度とのことなので、先進国で3.5 %程度というのは一般的な水準である。もちろん、日本の賃金は先進国では最低のレベルなので、もっと昇給率が高くないと追いつかないのだが。

 

(日本企業の企業業績)
日経によると、上場会社の2023年3月期の決算集計では、純利益の合計が前の期比1%増の39兆881億円と、2期連続で最高益。


商社や空運、鉄道、バスが黒字転換するなど非製造業の業績が改善し、製造業は需要減少で苦戦。


24年3月期の上場会社の業績は過去最高益予想とのことである。


業種によって凸凹あるものの、全体としては過去最高益を毎年更新するヒャッハーという状態である。

 

今賃上げしなかったらもうダメでしょということ。今年ベースアップしなかった会社は電気代の値上げを拒否するようなもの。異常な会社なので、就職するのはやめよう。また、転職を悩んでる人は他にうつろう。


また、電気代が上がるのと同じで、業績がよかろうがわるかろうが物価対応の賃上げはするものだという認識が少しは広がってきたように思われる。そういうもんだよ。業績連動は賞与や。給与は購買力や。

 

(今後の見通し)
将来予想は当たらないが、現時点の状況としては、
・米国の利上げで米国のインフレのピークアウトを示す統計がポロポロ出ているが、すぐに鎮静化して2%インフレに戻るわけでもなさそう。

・日本でも電気代高騰は加速し、遅れて価格へ転嫁されていくコストプッシュインフレは加速しそう。

・植田日銀はハト派で、円安誘導ばかりやって利上げする度胸はなさそう。日本が高インフレになったとしても傾向を見極めるために数年は様子見しそう。
・日本ではインフレへの対応として賃上げされることが多い。好業績でも人手不足でも絶対に賃上げしないマンだが、インフレだとさすがにする。
・日本企業の業績はヒャッハー状態が継続。
ということなので、なんだかんだ、「定期昇給込みで」物価上昇率 2~4%と同程度の賃上げが継続されていくのではないだろうか。たぶんね。

日本にあるすべてのガソリン車をEVに置き換えたら・・・という話には意味がない

意味のない想定

 

「日本にあるすべてのガソリン車(つまり、中古車で10年選手の車も含むすべての車)をEVに置き換えたら、原発45基を新設する必要がある」というツイートを見かけた。

 

計算ミスは無視するとしても、反EV論者はよく「日本にあるすべての車をEVに置き換えたら」と言うのだが、あまりにも非現実的な前提であるので、この話には意味がない。

 

電力需要が時間帯によって一定ではないEVの電力消費量を、出力調整が効かないベース電力である原発で何基と換算するのもチグハグしていて気持ちが悪い。

 

日本にある車をEVに置き換えるのにかかる時間

 

日本の新車販売台数は、448万台である。自動車保有台数は、7,845万台である。(いずれも2021年、自工会データ)

 

つまり、今年から新車をすべてEVにするという極端な前提でも、国内で保有されているすべての自動車をEVに置き換えるのに17年以上かかる。

 

これだけの時間があれば、人口減少や発電や蓄電のイノベーションやら様々な変化が起こっているはずで、今の数値で計算してもほとんど意味がない。

 

さらに、実際には、新車販売に占めるEVの比率は数%程度なので、「今年からすべての新車販売をEVにする」という前提がそもそも非現実的である。

 

つまり、「日本にあるすべてのガソリン車をEVに置き換えたら・・・」という話は、現実的に到底あり得ない極端な前提を置いて、極端に大きな数字を作っているだけの無意味な妄想である。

 

現実的な想定

 

ガソリンで走っていた車をEVに置き換えると、ガソリンを消費しなくなる代わりに電力を追加で使用するはずで、その分の発電どうするのという話はあり得る。

 

この場合の前提の置き方は、「新車販売のX%がガソリン車からEVに置き換えると、ガソリン消費量がXX リットル減る代わりに、XX kWhの電力需要が追加的に生じる」というもの。

 

しかし、これも以前計算したとおり、日本にある「すべての」EVが消費する電力量でも、総発電量対比では誤差レベルの小ささであり、ピーク時間帯の需要量対比でも誤差レベルの小ささである。

 

https://konantower.hatenablog.com/entry/2022/09/01/132816

 

仮に今年からEVの販売台数が倍々で増えていったとしても、数年程度のスパンでは電力需要の総量やピーク時の需要の増減にはほとんど影響がないサイズ感である。

 

現実的に短期的にはEVの普及と電力の問題を結びつけるのは意味がない。短期的な電力の問題は発電の問題であり、需要の問題ではない。

 

計算できるが意味はない

 

自工会の統計や電気事業連合会の統計を使うと、日本にある車をEVに置き換えた際の電力消費量は簡単に計算できるが、前述のとおり、前提があまりにも非現実すぎて、何の意味もない妄想に過ぎない。

 

何らかの前提をおいて計算しましたとなると、その計算過程の確らしさに目がいくか、そもそも、計算以前に、到底あり得ない前提というところにツッコミが入るべきである。

スーパー銭湯に行こう

(現代のスーパー銭湯

我が家では、有明ガーデンにスーパー銭湯ができてから、家族で行くことが多くなった。

 

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有明ガーデン泉天空の湯のホテルのスパのような露天風呂

 

今はだいぶ値上げされてしまったが、オープン当初は大人は1,500円くらい、小さい子供は無料(だったかな)でコスパが高かったので、毎週行っていた。

 

金曜日の夜に外食がてら出掛けて、お風呂に入ってから帰れば、あとは寝るだけの状態になり、疲れがとれる。

 

何度か行くうちに、子供もスーパー銭湯好きになったので、色々なスーパー銭湯に出かけることになった。

 

有名なスーパー銭湯を起点に観光したり、観光の帰り道には必ずスーパー銭湯に寄ったり。実家に帰省したら付近のスーパー銭湯を日帰りで巡ったり。

 

子供連れなのでそんなにゆっくりすることはできないが、たまに妻がマッサージに行く時に子供を見ていると喜ばれたりした。

 

車を買った後は、さらにスパ銭巡りが加速。片道60分から90分くらいまで広げると、相当な数の施設がある。日本はスパ銭天国である。

 

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地域活性化の文脈でも、魅力的な温浴施設が増加

 

また、スパ銭は日本のお風呂文化にフィットした日本人のための施設であり、海外にはほとんどない。安全で飯がうまいのと同じで、全国どこでもスーパー銭湯が溢れているのは、日本にいる大きなメリットである。

 

(進化するスーパー銭湯

そもそも、スーパー銭湯ってなんぞ?と思って調べてみたら、銭湯は規制で料金が決められてしまうが、その制限を緩和した(その代わりに各種の規制はある)スーパーな銭湯ということらしい。利用者から見たら料金が高い代わりに施設が充実してるってことだ。

 

当初のスーパー銭湯はどちらかというと、銭湯を進化させたもので、ジモティー向けのB級娯楽施設だったが、近年のものはデザインも洗練され、単価も上げてラグジュアリーな雰囲気で楽しめる施設になってきている。

 

ここ数年で新設されたスーパー銭湯はどれも素晴らしい綺麗さ、オシャレさで、若者や女性にも人気のファッショナブルな場所になっている。妻も最初は、スーパー銭湯なんて・・・という感じだったが、新しい施設は女性にもウケる綺麗なデザインで、新しい施設を巡るのが楽しみになっている。

 

施設側も女性専用の休憩スペースを設けたり、豪華なアメニティを置いたり、高級なドライヤーを置いたりと、女性の取り込みに必死である。食事も明らかに女性狙いのオシャレなのを増やしている。カップルで過ごせるような休憩スペースも多く、デートで行くような場所にもなっている。

 

銭湯が進化したものから、さらに進化して、ホテルのスパ風の何かを目指しているという感じだ。実際、それを凌駕していることも多い。

 

家族でスーパー銭湯巡りをするなら、まずは2020年以降(目安)に作られた新しい設計思想のスーパー銭湯からスタートすると、洗練されたデザインでウケがいいと思う。

 

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海浜幕張湯楽の里の海の見える露天風呂

 

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Eden勝浦併設レストランの女子ウケしそうなパエリア(めっちゃうまい)

 

(サウナブーム)

ここ数年、サウナがブームとなり、スーパー銭湯はさらに進化した。

 

もともとサウナは、若い人や女性にはあまり人気はなかったと思われるが、今は若いお客さんでサウナは満室である。

 

このブームを受けて需要が高まり、お風呂ではなくサウナを前面に押し出した施設もできてきた。

 

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スパメッツァおおたかの大型ドラゴンサウナ

 

サウナーが楽しむためには、複数のサウナ、複数の水風呂、大量の外気浴スペースが必要で、スーパー銭湯は温泉がメインで、そういった設計思想ではなかった。

 

したがって、外気浴スペースが足りなかったりサウナのサイズがイマイチだったりしてチグハグになっている。

 

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都会ではなかなか厳しい広々とした外気浴スペース

 

そこで、新しいスーパー銭湯ほど、サウナ系の施設を充実させている。老舗の銭湯が施設をリニューアルする際にもサウナーへの対応は必ず意識される。

 

サウナが好きな人は中毒化しているので、高頻度で通ってくるので良いお客さんなのである。

 

さらに、サウナがメインのお客さんは実はあまりお風呂に入らず、サウナばっかり入ってる人が多い。そこで、都心部にサウナ施設がたくさんオープンしている。

 

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サウナ東京(赤坂)のオシャレすぎるサウナ

 

ブームが加熱しすぎて反動が心配な感じもするが、スーパー銭湯と同じで若い人や女性をターゲットにしたオシャレなサウナというのが足りず、需要が強いのである。

 

このように、スーパー銭湯やサウナをおっさんのものから、若者や女性のためのものにオープンにしていくムーブメントが起こっている。

 

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プライベートサウナとかテントサウナとか、水着で利用できる施設も増加

 

ぼくはこういうムーブメントは良いことではないかと思う。昭和感のある明るく乾燥したドライサウナはハードすぎて、ビギナーには辛い。

 

薄暗くテレビのない雰囲気の良いサウナ室で、低温でじっくりと入りたいものだ。

 

スーパー銭湯に、テレビとか漫画とかは不要で、もう少し洗練された施設に進化していってほしい。

 

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バチくそかっこいい洗練された温浴施設

 

新しいスーパー銭湯ではそうした取り組みが行われており、今まさに進化をしている過渡期だなと感じる。

 

スーパー銭湯というのは、日本古来の銭湯が進化し、それが若者や女性に受け入れられるようにさらに進化し、それがサウナブームでさらに進化している。

 

この違いを体感するのも大変面白い。日本独特の最先端の文化施設でもあるスーパー銭湯へ足を運んでみてはどうだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感情的に見える人も実は合理的に判断して行動しているという話

できる限り合理的に判断して行動したいが、ついつい感情を優先して、なかなかクールにできないのだという話をよく聞く。

 

こういう文脈では、理性的で賢い人(情報強者)と、感情的な愚かな人(情報弱者)という単純な対比、

ネットらしい単純な勝ち負け、白か黒かで語られることが多いのだが、

実はこれは誤りであり、理性的に見える人も感情的に見える人も合理的に判断して行動している、的なことを橘令が言っていた。

 

(論理合理的)

合理的というと、論理的、科学的、経済的にとにかく客観的に再現性のある状態で合理的に判断するということをいうが、

実はこれは論理合理的という一つの合理性でしかない。これ以外にも、さまざまな合理的行動が存在する。

 

(文化合理的)

特定の文化圏では合理的な行動である文化合理的な行動は、特定のムラでしか通用しないが、そのムラでは極めて有効に機能する。

戦時中や中世の歴史を見ると、現代の尺度からしたら非合理に見える行動も、合理的であったということはよくある。

現代でもワンマン企業で、誰も不正を指摘しない、監査人さえも見逃すと言った非合理的行動は、文化合理的な行動である。

 

(精神合理的)

文化合理的なのはムラ、会社、学校、宗教などの共同体に囚われるからだが、ここから逃れて縛りのない自由な思想を持っていても、自分の精神的合理性からは逃れられない。

つまり、精神的にラクな行動、ストレスを軽減する行動を合理的に選択するということである。

論理的にはおかしいとしても、自分として精神的な負荷が減り、幸福度が高まる行動をとるのである。

 

(住宅ローンの例)

住宅ローンの話では、「なぜこんなに金利が低いのに頭金を入れたり繰り上げ返済するのか」「なぜ変動金利を選ばないのか」という経済合理的な話が多い。

確かに、頭金を入れずに運用した方が良いように思われるし、固定金利より変動金利にした方が金銭的には得するように思われる。

しかし、これについても精神合理的な行動ではない場合がある。

多くのローンを抱えること自体(例えば、巨額の預金があっても、毎月の支払額が給与で賄えないとか、カツカツになること)が精神的なストレスになる人や、金利や返済額がチカチカ変動することが嫌な人は、ストレスを減らす方向に合理的に行動する。

これにより、金銭的に多少損だとしても、精神的なストレスが軽減され、QOLが高まる。これはこれでその人にとっては合理的な選択と言えるのだ。

それに対して、「頭金入れたり、繰上げ返済するなんて金銭的に損だろ」と言ったところで余計なお世話である。

 

(証券投資の例)

証券投資の話では、さらにこの論理と感情の差が激しく出る。まず、金利が低いのだから繰上げ返済せずに証券投資でもすればいい(長い目で見れば勝ち目が多い)ということだが、

そもそも、証券投資は毎日残高が上下する不安定な状態になるし、含み損が大きくなるとイライラしたり不安になったりする。

人間は、評価損を評価益の数倍の痛みに感じるという理論がよく言われるが、そうでなくても、多くの人は気になってしまう。

また、評価益が出るとまだ上がると思ってもすぐ利食いしてしまい、評価損が出るともう上がらないと思っているのにズルズル保有して傷を広げてしまうというものがある。

これは、利益を逸するとか損失を確定するという精神的な痛みを避けたいという精神合理的な行動である。

論理的に非合理に見える行動でも、多くの場合、精神理的な行動であるということ。

また、実際に、金銭的には損を出したとしても、ポジションを閉じた時の清々した感じは実際に発生しているのである。

 

(携帯キャリアの例)

ぼくはずっと前に海外から日本に帰国した際に携帯キャリアで契約しようと思ったらMNPに比べて条件が悪すぎたのと、料金が複雑すぎるのに呆れてMVNOを契約している。

金銭的な損得を考えればキャリアのキャンペーンを利用してMNPを繰り返すのが最も特になることが多い。同じiPhoneを使うのだから安い方が正義である。

が、前述の通り、ぼくは複雑で頻繁に変わる大手キャリアの料金プランが大嫌いで、考えるのが負担だったので、多少損したとしてもSIMフリー端末を現金買いしている。

キャリアの複雑怪奇な料金プランを気にすることなく、シンプルな料金体系で使った分だけ払うことで、スッキリして精神衛生上良く、満足してお金を払っている。

ぼくにとっては合理的な行動だと言える。

 

(論理的に行動した方が良いが、病んでしまっては本末転倒)

多くの人は論理的なようでいて、実は文化合理的、精神合理的に行動しがちである。

あらゆることに論理的な人はおらず、ある分野については極めて論理的なのに、ある分野には弱い、こだわりがないなどの特徴がある。

この前提では、できる限り論理的に行動するだけで、他の人を出し抜くことができるので、それを目指そうぜと橘令が言っていた。

 

そりゃそうだが、一方で、論理合理性を優先して失敗するケースもある。

よく見かけるのが、過剰なポジションをとってしまって夜も眠れなくなるようになってしまう人、つまり、自分のリスク許容度や精神的な特徴を理解していないということ。

そして、実際に株を買ってみるとわかるのだが、自分のリスク許容度は論理的に考えたリスク許容度よりもかなり小さいということである。

 

また、そもそも日々変動するものに対して人間は過剰に反応するようにできている。これは、人間が動物であり、動物は環境の変化に気が付かないと脅威に気付けずに死んでしまうからである。この変化への反応は強い人と鈍感な人と、そもそも変化すること自体が許せない人がいる。

 

この点で、多くの債務を抱えて投資をする(つまり、大きな借金をして、半分転売目的で億ションを買う)とか、リスク許容度を超えて証券投資をすると精神的に負荷がかかって病んでしまうということに注意したい。将来、大きな利益が出たとしても、今、精神的に疲れ果ててしまってはQOLを悪化させる。

 

(まとめ)

感情的に行動しているように見える人間は、実は文化合理的、精神合理的に判断して行動していることが多い。基本的には、論理合理的、経済合理的に判断して行動したほうが金銭的な損得でいえば得することが多い。それでも、精神的な損得、QOLという尺度では、経済合理的行動が必ずしも合理的だということもないのである。そしてリスク許容度が低い人に対して、「なぜ経済合理的な行動を取らないのか?(アホなのか?」というのは余計なお世話もいいところであることにも注意すべきである。「こういうのが経済合理的ですよ」というのはセーフだが、「なぜ、お前は経済合理的な行動をとらんのか?」は、相手が他の尺度を重視していることに気づいてないのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーボード沼へようこそ

キーボード沼の入り口に足を突っ込んで10万円以上課金しているぼくから、無垢な人を沼に引きずりこむ記事を書こうと思う。


すでに沼にどっぷり浸かっている人向けの記事ではないので、自作キーボードとか軸のメーカーによる違いとかそういうガチな話はしない。というか、そういう話題をだす人は沼に頭まで浸かっていてもう手遅れです。あなたは、2万円のキーボードを見て、安!と感じるヘンタイです。南無。

 

キーボードという身近なツール

 

キーボードを触ったことがない人はいないが、キーボードを自分で選んで買ったことがある人は、実は少ないのではないかと思う。

 

自分で買ったことがない場合、デフォルトでPCについているメンブレン式かパンタグラフ式の静かで安いキーボードを使っている。


量販店で売っている数千円から1万円くらいのキーボードはたいていこれである。これらの特徴は、静かで安くカスタマイズができないということである。


ぼくもメンブレンキーボードの一種であるマイクロソフトのエルゴノミックキーボードを長いこと使ってきたのだが、パームレスト部分が汚れてボロくなり、ちゃんとしたやつを買うかと思い、メカニカルキーボードをポチった。

 

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キーボードやマウスを高品質なものにすると、ただの作業が楽しくなる。打てる文字も打てる速さも変わらないが、良い万年筆を使うのと同じで、気分が上がるのだ。音やキーの反発などの感触が心地良いのだ。パスワードを入力しているだけで楽しい。


キーボードは腕時計と違って、最上位のものでも3万円から5万円くらいで買えるのでコスパの良い趣味である。PCを使う仕事をしているならキーボードにはこだわろう。さて、この説明に納得したら、すでにあなたは沼の入り口に踏み入れようとしている。

 

カニカルキーボードという底なし沼


メンブレンパンタグラフに飽きた人は、メカニカルキーボードを買いたくなる。メカニカルキーボードは多種多様な種類があり、深遠な世界が広がっている。この身近で深遠な世界に触れないのはもったいない。人生の20%くらい損してる。(偏見)


1つ買うと、どんどん次のが欲しくなってしまうのだが、まずは、サイズによる違い(フルサイズ、テンキーレス、ファンクションキーレス・・・)と配列による違い(JIS配列、US配列)が最初の分かれ道である。


今まで標準的なキーボードを使っていた人はフルサイズのJIS配列のキーボードを使っていたはずだ。フルサイズはでかくて邪魔だし、テンキーを使わない人はテンキーレスキーボードが欲しくなる。

 

そして、US配列は慣れないので、まずJIS配列のテンキーレスのやつを買うことになる。この時点で無防備に沼に近づいている。


まず1つポチってみて欲しい。軸の色による違いとかハイプロファイルとかロープロファイルは考えなくて良い。まずは基準となるやつを買うのだ。15,000円くらいかな。

 

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テンキーレスのJISが第一歩としておすすめ。ここで引き返すか、沼の奥地へ進むか・・・


カニカルキーボードは快適だしお高いキーボードを買った満足度も高いが、しばらくすると、あれ、ロープロファイルの方が使いやすいんじゃね?とか、ハイプロファイルならパームレストいるんじゃね?とか、青軸はうるさすぎるんじゃね?とか、JISよりUSの方が選択肢多いんじゃね?とか、逆に有線も面白んじゃね?とか、ファンクションキーレスを使ってみたい、キーの色を変えてかわいくしたいとか色々思うはずだ。


そしたら、それらを全部ポチれ。というか、遠からず、全部ポチることになる。その際には、軸の色とかキーピッチとか自分なりのこだわりポイントが明らかになっていくはずだ。


ぼくはロジクール、キークロン、Nuphyとかをポチった。

 

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このメカニカルキーボード沼を彷徨う過程で、USキーボードに手を出したら選択肢が爆発的に増える。キーをカスタマイズし始める。なんというか、もうダメなところに来ている。

 

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ゲーミングキーボードも流行り。RAZER Huntsman miniは60%キーボードで日本語というレアだが、有線しかない。

 

パームレストも沼があるらしい。

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静電容量無接点式という到達点


カニカルキーボードを5つくらい買うと、次は変わり種の静電容量無接点式が欲しくなるはずだ。静電容量無接点式とは、キーを打つ際の独特の音や感触がメカニカルキーボードにないような特徴がある。


価格は高く、25,000円から35,000円くらいが標準的。でもま、メカニカルキーボードでも価格が高いものはそれくらいするし、買おうかな?と考えたらもう、ポチっているはず。


静電容量無接点式を買う頃には、自分の好みも明らかになっているはずで、サイズやなんやらはドンピシャのものが買えるはずだ。ただし、静電容量無接点式はクセが強いやつが多い。


よく、HHKBのことをエンドオブゲーム(キーボード探しの旅の終わり)と言うようだ。ぼくもポチってみたが確かにこれはずっと使っていたくなる素晴らしいものだ。メカニカルに課金せず最初から3.5万円のHHKBを買ったほうが安上がりかもしれない。


ただ、完璧なキーボードというものはないので、一瞬道の終わりのように見えるだけで、丘を越えると、なぜか小さな違いが気になって、色違いで買ってみたり、JISとUSを両方買ってみたり、60%キーボードと65%キーボードを買ってみたりして、気が付けば10万円、20万円と課金しているはずだ。矢印キーいらないんじゃないか。持ち運びできるやつもいいんじゃんじゃないか・・・オールホワイトがクールじゃないか・・・


新型が出るたびにポチり、家には使う予定もないキーボードが10個くらいあるはず。2万円のキーボードを見ると、やっす!と感じるようになっている。だがまぁそれが良いのではないか。気分によって使い分けよう。

 

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HHKBの墨モデルは最高だが、雪も欲しい。

 

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沼に飛び込もう

 

さて、ここまで読んでいる時点で、あなたはキーボード沼に興味を持っているはずだ。一緒に究極の一台を探す終わりなき旅に出よう。


まず、最初の記念すべき1台を買おう。テンキーレス、JIS、赤軸が無難だが、見た目で選んでもいいし、いきなりUSキーボードを買ってもいいし、いきなり静電容量無接点式を買ってもいい。


めちゃくちゃ楽しい世界にようこそ。

 

キークロンQ2とQ8欲しいねん。あと、Nizもポチったわ。

 

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