konanタワリーマンブログ

マンション、投資ネタブログ

トヨタのEVに期待してたけど、2022年時点ではやっぱりまだダメそうな件

日経がトヨタ初の専用設計のBEVであるbz4Xについて、販売を行わずサブスクで提供すること、日本への供給数を絞ることなどを報じた。(リークですな)

 

トヨタ初の量産EV、国内は当面販売せず サブスク限定で

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD17B990X10C22A2000000/

 

トヨタ bZ4Xの販売はリースのみ?ディーラー内でささやかれる噂を考察

https://car-moby.jp/article/automobile/toyota/bz4x/forecast-on-bz4x-sales-feb2022/#BEV

 

昨年、メガウェブでBEVに関する発表を行い、

 

「bz4Xは2022年央に発売するぞ!そこから得意の毎年複数モデル投入じゃぁぁぁあ!!」

 

「ディーラーへの充電器整備はちょっと遅れるが、2025年までには完備するで!!」ということで期待が高まっていた。

 

アリアに後出しするからには価格が安いとか強力な発表(150kW充電網の整備計画とか、強力な自動運転機能とか)を出してくるんだろうなという期待もあった。

 

と思ったら、KONOZAMA。日経のリーク記事なので、「観測気球でしたがやっぱりやめました」となるのを期待しているが、記事内容はいかにもありそう。

 

というのも、トヨタにとって日本市場はハイブリッドを買いまくってくれる重要な市場であり、BEVを売るインセンティブがまるでない。

 

ハイブリッドの販売規制はなく、純粋なガソリン車に規制が入ることでハイブリに追い風が吹く。

 

海外ではハイブリ含めて販売規制が入る中で、自ら日本でEVが売れやすい環境を整備しても敵を利するだけ。非合理的な行動である。

 

ハイブリが規制される海外市場へ優先的に投入してBEVブランドとして認知されないと、今後、全く売れなくなってしまう。実際、トヨタはBEVの販売台数ランキングに全然入ってこないので、EVに対して後ろ向きなメーカーとして批難されることが多い。

 

電力の構成ガー、充電網ガー、集合住宅の充電器ガーと、できない理由を他人のせいにしていれば、「トヨタはEVに本気です!!が、日本では環境が許さないんですよねー辛いわーてへぺろw」と言い訳できる。通用するのかは知らないが、トヨタ信者だけは信じる。ちょろい。

 

国内はずっとハイブリでも誰も文句は言わない。トヨタのEVを期待している極小数の人(ぼく)を除いては。

 

海外でも似たような課題がある中で、関係者の地道な努力(再エネ普及、急速充電網の整備、充電器設置に関する規制緩和等)で状況を少しずつ変えようとしている。

 

日本でも再エネ増やそうとしているし、日産やイーモビリティパワーが充電器設置を頑張っているし、テスラやポルシェは専用充電網を作っているし、最近ではマンションへの充電器設置をサポートする業者も頑張っている。

 

環境が悪いなら、他人のせいにせず、自らの努力で変えるんだということである。恵まれた環境はいきなり生まれてきたわけではなく、状況を少しずつ改善する努力をしている人が実際にいるんだということだ。

 

テスラはアメリカを横断できるスーパーチャージャー網を構築したし、VWは欧州やアメリカに急速充電ネットワークを構築した。日産は日本全国に充電器を設置した。

 

一方で、トヨタが主導しなければ日本のインフラ整備はなかなか進まないのも事実であろう。

 

日産はEV黎明期に頑張って充電網を整備したが、リーフに続くEVの投入ができていなかったし、初期に普及したインフラの更新ができておらず、現代のバッテリーが大きなEVには貧弱なインフラとなっている。

 

ここに70kWhの大きなバッテリー車を投入するトヨタが介入してインフラの刷新をして海外と同等(せめて高速道路上は150kW以上複数基に・・・)のインフラにして欲しいなと誰もが思っていただろう。

 

日本市場へのBEV投入を絞るのはトヨタ1社だけの都合を考えれば、合理的な判断であるように思われる。

 

日本ではインフラが貧弱であり、再エネが少なく、電車利用率が高いので都市部は集合住宅が多い。ここに踏み込んでも労多くして利益がない。

しかし、日本の環境を変えられるのも、トヨタしかない中で、「日本はEVが普及する環境が整ってないので、敬遠しまーすw整ったら投入するかもねw」というのは悲しい。

ヒュンダイがそう言うなら理解できるが、トヨタとは立場が違う。

 

とはいえ、結局、各社の判断は各社が行うことであって、なるようにしかならない。トヨタは現実主義で自社が不利になるような冒険はしないということである。

海外でVWなどが主導して整備した急速充電網を使ってビジネスすれば、固定費を負担せずにフリーライドできるので美味しい。

 

また、日本市場で本格的に販売できない最大の要因としてはバッテリーの調達力不足が指摘されている。

レクサスブランドや今後販売する車種を含めて数十万台のEVを作るだけのバッテリーが調達できず、販売台数を絞らざるを得ない。

となれば投入する市場の優先順位はつけなければならない。

 

こうした事情はともかく、ユーザーは今ある外部条件の中で買う買わないを判断するしかないので、2022年に日本でEVを買うのであれば自ら充電網を整備する意欲のあるメーカーから買うしかない。

 

今のところ、テスラ、ポルシェ、アウディは自ら150kW以上の充電網を整備していくとしている。日産は50kWが中心だが、一応90kWの充電器も増やすようだ。

 

マンション居住者としては、バッテリーが大きな車を買うのであれば、実質的にこれらのメーカーしか選択肢がないと思う。じゃないと運用が修行になる。

 

そう考えると、bz4Xを待たずにモデル3をポチってよかったなと思う。「トヨタが本気を出せばEVを出すのは簡単だ」と無責任に言う御用評論家(おデブなど)がいるが、EVを量産をして、日本でもある程度快適に使えるように充電網を整備しながら、ビジネスとしてもプラスになるようにEVを出すのは非常に難しいということだろう。

 

BEVはメーカーによる出す出す詐欺が多いのも、こういうことで、技術的にプロトタイプを開発するまでは行けても、量産し、充電インフラを整備し、アップデートし、と考えると、赤字になるのでやっぱり出せないということである。

 

テスラでさえサイバートラックの生産には苦戦していて、納期がどんどん遅れているし、25000ドルの車は開発を停止しているようだ。車種ごとに難度が全く異なるということだろう。デカくて重い車は高額になりすぎるし、小さい車は航続距離を伸ばすのが難しい。

 

今のところ、日経の記事は信憑性の低いリーク記事だし、2025年のディーラーへの充電網整備は撤回されていないし、RZ450eを春に発表するというのも変わっていないのだからまだいけるかと思っているが、合理的に考えたらトヨタは日本でEVのインフラを整備しない方がプラスなので、2022年にトヨタからEVがどんどん出てくること、インフラが整備されることは期待できないんじゃないか。

 

なお、政府の補助金を使って急速充電器を整備すると、その事実が公表されるが、今のところ日産ディーラーばかりが申請していてトヨタディーラーの申請はほとんどない。

 

少なくとも、2022年時点においてはトヨタによる本気のEV投入、充電網の整備はなさそう。(トヨタブランドよりも早く、100%BEVブランドにするんだとぶちあげたレクサスのディーラーだけは充電器の設置を先行するかもしれないが)

 

個人的に、bz4Xのソーラーパネル積載とステアバイワイヤはすごく楽しみだったので、2022年でなくてもいいから日本に来て欲しいものだ。

 

トヨタが合理的に日本市場を後回しにすることを決定したように、他国のメーカーも合理的に考えたらEV後進国の日本を後回しにして、中国、欧州、米国への投入を優先させるはずである。そうなると、優れた車や技術が登場しても日本への導入は遅れる。これをさせないために、日本市場をガラパゴス化させず、インフラ整備競争で負けないことが大事だと思う。

 

日本の集合住宅には充電器がないし、一般道には充電ステーションがないし、高速道路上も50kWが最大だよ、となったら、トヨタだけでなく、誰がどう考えたって後回しにするだろう。

個人の自家用車の取得の際に受領したEV補助金って確定申告必要あるの? →あるけど、課税されない

(注意)

・伝聞なのでぼくの理解が間違っていることもあるだろうし、周辺情報を伝えるのをミスっている可能性もあるので、正確なところは直接確認してください。

・電話してみたら、こうしたやりとりがあったよというメモです。

 

=====最寄りの税務署の確定申告相談窓口へ電話(2022.2.16)=====

 

(ぼく)給与所得の年末調整をしていますが、昨年、電気自動車の補助金で合計140万円を受領した場合、この申告のために確定申告する必要ありますか?


(税務署(税理士))確定申告が必要です。補助金額140万円から一時所得控除50万円を引いた90万円の半額(45万円)を給与所得にプラスして所得税を計算します。

 

(ぼく)補助金の通知書に所得税法42条の規定が適用できると書いてありますが、先ほどの計算に関係しますか?


(税務署(税理士))確認してみたけど、その規定は個人の自家用車には関係な規定なので、先ほどの計算には関係しないですね。

 

(ぼく)ありがとうございました。

 

(注意)

・EV補助金の交付通知書には「所得税法42条の適用を受けることができる」と書いてある。

所得税法42条2項を見ると、「確定申告は必要だけど、総収入額の計算には算入されない」ように見える・・・

・税理士がEV補助金は国庫補助金等ではないと判断した可能性がある?

・さらに、4項をみると、素人(ぼく)が申告忘れちゃった場合にもセーフにしてあげるための規定のようにも見える

 

=====最寄りの税務署の確定申告相談窓口へ電話(2022.2.16)2回目=====

 

(ぼく)昨年、自家用車を購入して国と東京都から電気自動車の補助金を140万円受領しています。確定申告が必要か確認させてください。

 

(税理士)補助金はすでに受領済みということですか?車は自家用車ですか?→はい。すでに受領していて、車は事業用ではなく自家用です。

 

(ぼく)補助金の交付書類に、所得税法42条の規定の適用を受けることができると書いてあるので総収入には算入されないのだと思いますが、確定申告は必要ですか?

 

(税理士)確定申告は必要ですが、EV補助金は国庫補助金等に該当するため総収入の計算に算入されず、課税されません。

 

(税理士)確定申告書に国庫補助金等収入不算入明細書を作成して添付してください。

 

(ぼく)承知しました。なお、42条4項の規定は、確定申告をし忘れてしまった場合でも脱税にならないようにしてあげるための規定でしょうか?

 

(税理士)そうですね。ただ、4項が適用されるのは、あくまでもやむを得ない場合ですから、通常は確定申告をしていただいた方がいいと思います。

 

(ぼく)承知しました。

 

<結論>

・一人目の方と結論が違うが、おそらく、一人目の方はEV補助金=国庫補助金等ではないと判断した上での回答だったんじゃないかと思う

・EV補助金所得税法42条の国庫補助金等に該当するため、総収入には算入されず、課税されない

・確定申告書と添付書類(明細書)の提出が必要(提出を忘れても、やむを得ないと税務署が認めれば問題にはならないかもしれない)

 

 

所得税法

(国庫補助金等の総収入金額不算入)
第四十二条 居住者が、各年において固定資産(山林を含む。以下この条及び次条において同じ。)の取得又は改良に充てるための国又は地方公共団体補助金又は給付金その他政令で定めるこれらに準ずるもの(以下この条及び次条において「国庫補助金等」という。)の交付を受け、その年においてその国庫補助金等をもつてその交付の目的に適合した固定資産の取得又は改良をした場合には、その国庫補助金等の返還を要しないことがその年十二月三十一日(その者が当該取得又は改良をした後その年の中途において死亡し又は出国をした場合には、その死亡又は出国の時)までに確定した場合に限り、その国庫補助金等のうちその固定資産の取得又は改良に充てた部分の金額に相当する金額は、その者の各種所得の金額の計算上、総収入金額に算入しない。
2 居住者が各年において国庫補助金等の交付に代わるべきものとして交付を受ける固定資産を取得した場合には、その固定資産の価額に相当する金額は、その者の各種所得の金額の計算上、総収入金額に算入しない。
3 前二項の規定は、確定申告書にこれらの規定の適用を受ける旨、これらの規定により総収入金額に算入されない金額その他財務省令で定める事項の記載がある場合に限り、適用する。
4 税務署長は、確定申告書の提出がなかつた場合又は前項の記載がない確定申告書の提出があつた場合においても、その提出がなかつたこと又はその記載がなかつたことについてやむを得ない事情があると認めるときは、第一項又は第二項の規定を適用することができる。
5 第一項又は第二項の規定の適用を受けた居住者が国庫補助金等により取得し、若しくは改良した固定資産又はその取得した同項に規定する固定資産について行うべき第四十九条第一項(減価償却資産の償却費の計算及びその償却の方法)に規定する償却費の計算及びその者がその固定資産を譲渡した場合における事業所得の金額、山林所得の金額、譲渡所得の金額又は雑所得の金額の計算に関し必要な事項は、政令で定める。

 

所得税法施行令

(国庫補助金等の範囲)
第八十九条 法第四十二条第一項(国庫補助金等の総収入金額不算入)に規定する国庫補助金等は、国又は地方公共団体補助金又は給付金のほか、次に掲げる助成金又は補助金とする。

一 障害者の雇用の促進等に関する法律(昭和三十五年法律第百二十三号)第四十九条第二項(納付金関係業務)に基づく独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の同条第一項第二号、第三号及び第五号から第七号までに規定する助成金
二 福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律(平成五年法律第三十八号)第七条第一号(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の業務)に基づく国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構助成金
三 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構法(平成十四年法律第百四十五号)第十五条第三号(業務の範囲)に基づく国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構助成金(外国法人、外国の政府若しくは地方公共団体に置かれる試験研究機関(試験所、研究所その他これらに類する機関をいう。以下この号において同じ。)、国際機関に置かれる試験研究機関若しくは外国の大学若しくはその附属の試験研究機関(以下この号において「外国試験研究機関等」という。)又は外国試験研究機関等の研究員と共同して行う試験研究に関する助成金を除く。)
四 独立行政法人農畜産業振興機構法(平成十四年法律第百二十六号)第十条第二号(業務の範囲)に基づく独立行政法人農畜産業振興機構補助金
五 日本たばこ産業株式会社が日本たばこ産業株式会社法(昭和五十九年法律第六十九号)第九条(事業計画)の規定による認可を受けた事業計画に定めるところに従つて交付するたばこ事業法(昭和五十九年法律第六十八号)第二条第二号(定義)に規定する葉たばこの生産基盤の強化のための助成金

 

今度はヒュンダイ(ヒョンデ)がゼロエミッションカーで日本市場に再参入を発表

ヒュンダイ(ヒョンデ)がEVとFCVで日本市場に再参入すると発表して界隈がざわざわ。

 

日本市場は9割以上が国産車が占めており、残りはドイツメーカーを中心とする輸入車が占める外車砂漠市場である。

また、ゼロエミッションカーのシェアは新車の1%以下のスーパー砂漠市場である。

充電インフラも20−50kW(30分制限付き)の低速急速充電器が主流である。この状態で普通は入ってこようとは考えない。

 

ヒュンダイは世間知らずのおバカではなく、日本市場に合わせてウインカーの向きを変更したり、充電速度を下げたり、補助金が満額受けられるようにしたりと、日本市場を非常によく研究している。価格設定もあえて電池容量を減らしたバージョンを作ってアリアより安くしてきたり、用意周到。

 

風呂敷を広げすぎず、ネット通販とカーシェアのみというのも現実的な対応のように感じられる。IONIQ5の充電は350kWに対応しているというのが大きな強みだが、独自充電インフラを作らないのでそれは活かせない。充電インフラを維持できるほど売れとは思っていないのだろう。

 

記者会見の中で、「テスラが売れたことで、日本市場で始まりつつあるEV普及を機会と捉えた」とのことだが、

テスラだって月500台とか1000台しか売れてないのだからヒョンデは当然それ以下ということになる。

 

それでは、超高額な車を少数販売する狙いなのかなというと、IONIQ5は479万円からと激安路線。どういうことなのか。どの市場を狙ってるのか。

狙いは全くわからないし、充電インフラ砂漠の日本で爆発的に売れるとは思えないけど、一方で、ヒュンダイが持ってきた車は非常に魅力的なものである。

 

IONIQ5は欧州で高く評価されており、スペックも内装も細かいところに気が配ってあり素晴らしい。(サイズは結構でかい)

 

テスラと同様にパワフルな加速するモデルもあり、航続距離が長いモデルもあり、テスラモデル3にない後部座席リクライニングがあり、足元の広さもあり、・・・後出しだから当然だが、対テスラで優位な部分がいくつも作られている。ビークルトゥホームに対応したりコンセントがあったり。EV補助金もテスラより多く取れる。

 

FCVのネッソについても、FCV界待望のSUVだし、航続距離もミライと比較して長い(実測は知らないが)、補助金もミライ以上に取れる。細かいところに気が利いた車である。

 

個人的にはジェネシスブランドが日本に来ないかなと期待している。

 

特に、GV60(EV)は日本市場にピッタリフィットした感じで、本来はレクサスからこういうプレミアムな独自路線のEVを出して欲しいなぁと感じていたところ。

しかも、ジェネシスとはいえ、現実的にマーケティングしたら価格で優位に立つしかないので、安く出てくることが期待される。

 

ヒュンダイに続いて中国メーカーが日本に入ってくるのではとの見方もある。ヒュンダイの動きはその機先を制するものだと。

個人的にはNIOやXpengが入ってきたら嬉しいけど、まぁないと思う。(あったとしてもBYDとかの法人向けの車だけ)

 

ヒュンダイの車が日本メーカーに比べて圧倒的に優れているかというとそうでもないと思っているが、ジェネシスブランドは米国での評価が高いし、IONIQ5は欧州での評価が高いし、350kW充電へ速攻で対応するなど日本のメーカー(日産以外)よりはEVがなんたるかわかっている感じがある。

 

マーケットインの色が強く、そういうのが雑なテスラとも異質なものであることは事実で、EVに選択肢が生まれると楽しくなってくる。

 

自動車メディアはEVが普及するアジア市場の様子をほとんど伝えないが、国内に入ってきてくれれば自分で試すことができるので、情報格差の観点からも望ましい。

テスラの加速はすごいよと聞いていても、実際に体験してみると、うぉぉぉぉぉぉ!!となってしまうのと同じで、実際、体験しないことには理解できない。

 

また、このタイミングでの参入についてはbz4Xやアリアにぶつけてきたということがあるのだろう。スペックではIONIQ5の方が安くて高性能という感じ。

このヒュンダイの参入を受けて、後出しジャンケンする TOYOTAがいくらに設定してくるのか楽しみである。

また、ID4も日本に来るそうなので、価格破壊(というか、低価格モデルの性能向上)に期待がかかる。

 

2022年は500万円程度(補助金最大に取れれば実質350万円強程度か)のSUVEVの販売開始バトルがアツい。

2021年は航続距離と価格と充電インフラでテスラ一択だったので、より魅力的なモデルの投入と充電インフラの整備で状況が変わってくれれば嬉しい。

 

 

 

SPGアメックスやめました

SPGアメックスの改悪があるたびSPGアメックス捨ててくるなどとツイートしていたが、カードをやめるのは面倒なのでダラダラと更新してきたが、今回ついにやめることができた。

 

やめた理由としては、家族が増えて特典である無料宿泊券が使いづらくなり、冷静に考えてみたら全くメリットを感じなくなったことである。

今回、カードの条件を変更してくるということで、もううんざり。改悪がうんざりということもあるが、利用条件の把握に費やす時間が無駄でうんざりである。

 

有害なマイレージ・クレカ系のブログ

SPGアメックスは使えない、やめるべき、やめたと書いているのは趣味でブログ書いている人だけであり、

金儲けのためにブログを書いている人は、読み手の損得など無視して、アフィリエイト収入のために無条件で絶賛していてうんざりする。

 

SPGアメックスのみならず、マイレージやカードというのは使い方によって損得が大きく変わるもので、自分のライフスタイルに合わなければ作るべきではない。

ぼくの場合、4人家族なので家族で旅行する際、3ベッド以上の部屋か、和洋室、和室などの人数制限が緩い部屋を予約する必要があるのだが、

SGPアメックスの無料宿泊券やポイント宿泊は部屋指定できないことが多く、家族が多いと使いづらい。

 

こうした判断ができない人が今日もしょーもないマイレージ・クレカ系のブログに騙されて加入している・・・緩いマルチ商法みたいなものである。

 

頻繁に飛行機やホテルを利用する人、単身やDINKS、暇でドケチ(最安条件を探すのが大好きで、宿泊の都度チャレンジとかやっちゃう)気質の人ならメリットがある。

実際、会費以上にメリットを享受できている人はごく少数であろう。しかも、当初メリットがあっても、どんどん改悪されてメリットがなくなるのである。

 

当初はメリットがあったが改悪の嵐

特典の無料宿泊の使いにくさ(部屋が指定できないホテルが多い)を除いても、当初は色々なメリットがあった。

 

SPGとマリオットのステータスの統合前はゴールドメンバーになると朝食がついたり、トラベルパッケージが異常にお得だったり、

繁忙期(クリスマスとか)でも安いポイント、無料券で泊まれたりした。

 

その後、鬼のような改悪でメリットが全部なくなってしまったが、これはたまたまではなく、当初から予定されていたことであろう。

 

明らかにお得な採算度外視キャンペーンで入会を募って、その後改悪しまくる。それでも、感度が低く解約が面倒な人はそのままメンバーに残る(いわゆるカモ)。

 

これにはイライラさせられた。毎年、泊まれるホテルが減り、サービスが改悪され、泊まれる日数が限定され・・・

 

マイレージに変えても、マイレージ自体が改悪される。(これは航空会社のせいだが)

 

当初、SPGアメックス経由でマイレージを安く仕入れて、ブリティッシュエアウェイズのマイレージ(Avios)に変えて、それでJAL国内線を取ると、

割安で使い勝手もいいぞということで盛り上がったが、どんどん改悪されて、別にさほど得でもなくなった。

 

マイレージは仕方ないとしても、一定の利用条件で契約しているのだから、最低でも1年は改悪すべきではない(経過措置を設けるべき)と思うが、

普通に数ヶ月前ノーティスとかで改悪してくるマリオットやアメックスに不信感が強くなっていった。

 

時間の無駄が最大の無駄

瞬間的にお得なことがあっても、すぐに防がれてしまうし、それを追いかける時間が無駄である。

 

一年に何度も改悪がおこわれ、どのホテルは使えなくなったとか、ピーク料金が導入されたとか、どこの経路のマイレージの必要額が上がったとか、

そういったものが頻繁に変更になる。その都度、しょーもないアフィリエイトブログがそれを追いかけてPVを稼ぐのだが、時間の無駄以外の何者でもない。

 

こうした制度の複雑化、頻繁な改悪は携帯電話キャリアの料金プランに似ている。どんどん複雑化し、正規の資料を見てもポイントがわからないようになっており、うんざり。

 

料金プランの隙をつけば安くアイフヨーンを買うことができるが、こういった料金プランを追いかける時間を考えれば、

正規料金で買ってMVNOで使う方が時間的な意味ではコスパが高く、取れるオプションも多く、精神的にもすっきりして気持ちがいい。

 

SPGアメックスをやめることで、複雑怪奇な利用条件をいちいち意識しなくていい状態になり、すっきりする。これは数万円とかの特典よりも遥かにプラス効果が大きい。

ついでに不要なサブスクやカードをリストラして、必要最小限に絞ることができた。

 

今回また、新しいカードができるとか料金体系ができるとか、いくら以上使ったらどうのとか、そうしたごちゃごちゃした不要な情報を頭に入れなくていい。

それだけでSGPアメックスをやめる価値がある。

 

少額のメリットに釣られて貴重な人生の時間を無駄に費やす必要はない。ホテルに泊まりたければ通常の料金で泊まれば良い。

 

大して特典利用してないし、SGPアメックスをやめたいなーでもカードやめるのも面倒だなーという人は、これを機にやめるといいと思う。とにかく、すっきりするよ。

 

SPGアメックスやめたあとカードはどうする

 

マリオットがクソだから、じゃあヒルトンにするわという話ではないと思っている。

 

どこも同じである。ぼくは、複雑な利用条件があるもの、頻繁に改悪されるものは持たない方が良いと思っている。

 

複雑な利用条件はそれを把握するための時間を要するので、負債である。

 

また、カードを複数持つとその管理にも手間がかかる。(不正請求ないかとか、落とした時の再発行とか)

 

したがって、極力その場でメリットを受けられる系のカード以外は持たないようにしていきたい。

 

駐車場無料系のカードは、その施設で利用すればポイントがたくさんつくし、駐車場も無料になるし、会費も無料だから持つとして、あとは保険が付帯されつつ決済可能額が大きいセゾンゴールド(法人経由で加入すると年会費無料)くらいでいいと思う。

 

どのカードを持つべきかは、どこでどのくらい買い物するか次第ではあるので自分のライフスタイルに合わせたものを選べば良いのだが、どれが合うかな?とか考えているのも無駄なので、原理原則として、複雑な利用条件のものは持たない、利用条件が頻繁に変更されるものは持たない、しょーもないブログでおすすめされているカードは持たない、ということで良いと思う。考えている時間、条件変更を追いかけている時間が無駄である。

 

基本的にごてごてとした特典がついている商品は金融商品でもよくない。リスクとコストがわかりづらい。充実した保険に入りたければカード付帯でなくお金払って加入した方がスッキリするし、解約もしやすいし、比較もしやすい。

 

転売をする、事業関係支出を決済するなどで、決済額が異常に大きいなどの場合でなければ、普通の人は利用条件がシンプルで、長年にわたって改悪がないカードを最小限持つようにしよう。

 

 

公園やストリートでのスケボーに関する議論

(スケボーの競技人口増加)

オリンピックでスケボーが採用され、日本人選手が活躍したことから、有明にスケボーパークを作ろうと言う話が進んでおり、

他の地域でもスケボー人口の増加からスケボーパークを整備しようという話が進んでいる。

一方で、スケボー人口が増えるとマナーの悪いやつも増えてベンチや手すりを傷つけるから規制しようという話も同じく進んでいる。

 

ぼくは推進派でも規制派でもない(NikeSBが好きなだけ)なのだが、規制派の中であまりにも排他的なことをいう奴が目立っていると感じる。

そして、そのほとんどはスケボーを一回もやったことがない、または数十年前にちょっとだけやったことがある人ではないかと思う。

 

オリンピックの時にも報道されたがスケボーはティーンエージャーの娯楽、ストリートカルチャー的なものから、

過去10年程度で競技人口が一気に増加して、スター選手を輩出する競技スポーツとして成長してきている。

オリンピック以前から、日本でもスポーツとして習う教室がたくさんできたり、各地にスケボーパークが整備されたりしてきた。

 

(公園や道路でのスケボー規制議論)

競技人口が増えてくると、どこでやっていいの?ダメなの?という話になってくる。

スケボーをスポーツとしてやる人は、設備が整ったパークなり誰もいないような安全な場所でやるが、スポーツではなくカルチャーとしてやる人にはストリートでやる人たちもいて、

一部の人がトリックをしてベンチ、手すり、ウッドデッキなどの公共物を傷つけたことから、「特定のパーク以外での公共の場でのスケボーを一律禁止しろ」という話になっている。

 

湾岸エリアのピカピカの公共物が傷つけられて残念という気持ちはわかるが、一部の人が問題だから全部禁止しようぜというのは、

スケボーのプレイヤーやプレースタイルの多様性を無視した排他的な極論であるように思われる。

 

実態がよくわからないから、よくわからんが全面禁止ィィィィとなるのであって、別に問題のないプレイヤーや行為も全部というのは、不自由すぎるんじゃないか。

 

多くのにわかプレイヤーはオブジェクトを使ったトリックなんて出来ず、家の近くを軽く転がしたり、ちょっとジャンプしたりするくらいで、キックボードや自転車とそんなに変わらない。

ところが、スケボーを一度もやったことがない人は違いがわからないので、スケボー=トリック連発=器物破損=一律全部禁止ィィィィという極論になりがち。

スケボーがダメなのではなく、公共物を傷つける行為や、人が多い場所で危険なことをやることがダメなのだが、全部禁止ィィィィというのは老害ムーブである。

 

これを言い出すと、サイタブリャーで酒を飲むのも、客の中には飲みすぎて暴れるやつとか吐くやつとか食べ物やゴミを散らかして運河を汚すやつがいるから、

屋外での飲酒は全部禁止ィィィという話になってしまうが、ばかばかしい話だろう。

 

この話、都市部でのスケボーについては何らかの線引き、規制をするのは妥当だと思う(特に、公開空地については知らない人がほとんどだと思うので周知も含めて)のだが、

規制を考える人は一度でいいから実際にスケボーをやってみたらいいと思う。ダイバーシティ東京の屋上で体験できるけど、子供たちやおっさんが和やかにやってるだけだよ。

 

公共のものは傷つけない、人が多い場所では危険だからやらない、人の近くでは大きな音を立てないなど、マナーを守ってやりましょうというだけの話のところ、

よくわからんから一律禁止ィィィィと、守られないような現実と乖離した極端なルールを作って、なんで守られないんだ!!と憤り若者に説教する

TV番組を流す老害ジャパンのお得意パターンになってないか。

 

野球を一度もやったことがない奴にとっては、野球はバットでボールを打ってどこに飛んでいくのかわからない極めて危険なスポーツだがら公園で野球をやるのは全面禁止ィィィィとなってしまうが、

やったことある人なら、バッティングはグラウンド借りるかバッティングセンター行くべきだが、人が少ない時に公園でキャッチボールやるくらいならいいんじゃね?という現実的な路線に線を引くことができるだろう。

 

スケボーをやったこともないおじさんおばさんたちの密室の議論で、一律禁止ィィィィを押し付けるのではなくて、スケートボーダーにも参加してもらって、公開議論をしてルール作りをしたらいいんじゃないだろうか。公園ではこういう乗り方はいい(例えばサイクリングロードやランニングコースの舗装された道を空いているときに転がすのはいい)けど、こういう技をやるならパーク行ってね、など、現実的なルールができると良いと思う。

 

(ストリートでのトリックは日本では厳しい)

さて、ぼくは道路や公園においては傷をつけないとか危険なことはせず、転がすくらいならいいんじゃないのと思う(電動スケボーのモビリティとしての機能に期待している)のだが、

一方で、ストリートでのトリックを社会的に受容するのは厳しいと感じる。

 

カルチャーとしてスケボーをやる人はストリートや公園(パーク外)でもガンガントリックを決めるのがクールという文化だ。

これは日本だけではなくて、危険なことをストリートの中でやってみせるというのがクールというのがあるんだと思う。(大抵、ヘルメットやプロテクターもつけない)

 

ぼくは専用に設計された場所以外でトリックをやるなんて信じられないし、速攻で大怪我するだろ・・・と思うが、

各都市のストリートでトリックを決めた危なっかしい動画がたくさんYouTube などに上がってる。

というか、Nike Japanの公式動画においても、スケボーパーク以外でやってる姿が映ってる・・・

 

アメリカではある程度公共の場でスケボーやってOKと、社会的に受容、諦観されているように思われる。

スケボー通学がOKだったりして、学校にはスケボー置き場があるので、ある程度ルール的にもOKなんだろう。(ルール上はNG、社会的にOKの本音と建前じゃなくて)

 

とはいえアメリカは自己責任で個人は自由であり、マスクをつけることさえ強制されるのを嫌がる自由の国であり、

一方、ジャパンは個人の自由とか責任とか権利にはあまり関心がなく、この路線(自己責任で自由にさせろ、個人の権利を制限するような規制は極力設けるな)ではお話にならない。

 

個人的には、スケボーがスポーツとして広く受け入れられるためにも、日本ではストリートや公園でのトリックはあかんやろと思う。

グローバルに見てストリートでは完全に禁止(ルール上も社会的な受容のされかたも)というのは厳しく不自由な部類の都市だと思われるが、

安全や治安、まちの設備の綺麗さなどに求める水準が国によって違うのは当然なので、ここを認めるのは難しいし、無理して認める必要もないのでは。

トリックはダメだけど、プッシュはいいよくらいが限度ではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

ファーウェイがレンジエクステンダーEVを発表

ファーウェイが昨年末、AITO M5というレンジエクステンダーEVを発表していた。

日本ではさらっとしか報道されなかったので、スルーしてたが、とんでもない発表内容であると感じたのでメモ。

 

https://www.huawei.com/jp/news/jp/2022/huawei-launches-new-products-for-a-seamless-ai-life

 

AITO M5の概要

・ファーウェイと中国のメーカー(SERS)が立ち上げたスマートカーブランド

・40kWhのバッテリーと発電用のガソリンエンジンを併用することで、最大で1200km以上の航続距離(ハイブリッド車並みの航続距離)

・0−100kmを4.4秒で加速(EV並みの加速性能)

ガソリンエンジンは発電用であり、動力としないのでエンジン音は静かで燃費も安定

・ファーウェイのハーモニーOSを車載、スマホ、家、車をネットに接続(コネクテッド、スマート化、AI活用・・・)

・価格は日本円で450万円から(四駆でも500万円から、ハイブリよりは高いがEVより安い)

・中国で予約開始済み

 

ファーウェイが生産する訳ではなく、裏方に徹するということだがハーモニーOSのデモなんかを見ると、ガッツリファーウェイである。

内装はテスラの丸パクリといった感じ。

 

面白い点は他社のようにBEVではなく、レンジエクステンダーEVであること。

発表されたスペックを見ると、ガソリン車のダメな点(低速での加速が遅い、加速するとエンジン音がうるさい、アイドリングがうるさい)

とEVのダメな点(航続距離が短い、価格が高い)をうまく消して、いいとこ取りしているように見える。

 

低速でもドッカン加速するパワーがあり、モーターなので加速しても静かで、航続距離がEVでは実現不可能なほど長く、

それでいてそこそこ安く、電池がたくさん積んであるので、EVならではの各種機能(コネクテッド、エンタメ等)も使い放題・・・

 

PHEVのように、モーターでもエンジンでも走れる車は電池が切れたらうるさくて非力なガソリン車になってしまうが、

レンジエクステンダーにすることで、電池が切れても加速力に優れつつ、静かに走ることができるとしている。(実車は提供されていないので、言ってるだけで実際はわからない)

レンジエクステンダーEVは今までにもあったが、高速域での燃費が悪すぎて、あまり流行していなかったようだ。ここをどのようにクリアしたのだろうか。

 

レンジエクステンダーの弱点をある程度消すことができているなら、これは現在のインフラ事情や自動車の販売規制を見ると、最も現実的なソリューションに見える。

バッテリーのイノベーションで価格が下がったり、充電インフラが十分整備されればBEVは弱点がなくなるが、現在は価格が高く、充電インフラもイマイチである。

かといって、一度EVに乗ってしまうと踏んでも加速しない、エンジン音がうるさいガソリン車はストレスである。(そして、パワフルな車はうるさく燃費も悪いという宿命)

 

レンジエクステンダーとBEVとの違いはCO2を排出するということだろうが、そんなもの自動車評論家以外は誰も気にしていないのが現状である。

 

さて、あえてレンジエクステンダーを採用したことも驚きだったが、もっとも衝撃的だったのは、ハーモニーOSを車載したということである。

 

プレゼン動画を見ていると、ファーウェイのハイエンドスマホのようなサクサク感で車の各種機能を使うことができている。

ファーウェイのスマホを使ったことがある人ならわかるだろうが、ハイエンドモデルは素晴らしいものである。これが車にも載ったらかなりやばい。

ヌルサクじゃない車はストレスになってしまうし、タッチ操作や音声操作もスマホ並みのクオリティが求められる。

 

ファーウェイ自身が「今後の基準となるスマートカー」と言っているように、スマートカーというジャンルはこうなるぞというモデルである。

テスラが、ソフトウェアファーストの車づくり、ミニマリズムの内装、ぶっ飛んだ加速力、自動運転機能、スーパーチャージャーなどでEVとはこういうものだという基準を示したが、

さらに現実的に洗練された感じになっている。

 

今見ているのはファーウェイのプレゼンテーションや宣伝用の動画であるので、過剰広告で現実との乖離があるのかもしれないが、レンジエクステンダーという方法を使って、航続距離1200km(実測では3割引くらいか)、0−100km4.4秒、450万円(4.4秒のやつは500万円?)というスペック番長ぶりを実現したことには戦慄が走るし、ハーモニーOSを車載したということでこれから爆発的な進化が行われることになるだろうから、これはとんでもないニュースである。

 

個人的には、レンジエクステンダーで搭載される発電用エンジンの騒音や排気ガスレンジエクステンダー機構による重量の増加、座席や荷物室容量の制限、日常の運用イメージ(ガソリンの補充と充電が必要なのはどの程度面倒なの?)は気になるところだが、このスペック番長ぶりと安さ、そして何よりすでに予約開始できているということは、衝撃的であると思う。ソニーはともかく、トヨタのbz4Xだってあれだけぶち上げておきながらまだ予約さえ開始されていない。

 

ぼくは自分の用途ではテスラに満足しているが、それは近くにスーパーチャージャーがあり、主に週末利用だからであって、一般的にはまだEVはマンション民には不便なものであると思う。他のメーカーもスーパーチャージャーを設置するならBEVもいいと思うがその意欲はなさそう。その状態で今のEVは航続距離が短すぎるか価格が高すぎると感じる人が多いはず。より広い層に受けるためには、航続距離を伸ばしながら価格は下げていかないといけない。

 

現在アナウンスされている各社のSUVのEVは価格を500万円程度、航続距離500kmを守るために加速力を犠牲にしているものがあるが、それも退屈なのでよろしくない。現実的なソリューションとしてレンジエクステンダーは今の時代にあっているし、さらにサクサクのOS(つまりソフト)もあるとなると非常に魅力的に感じる。多くのEVは不安だなマンもレンジエクステンダーなら不安なく運用できるはずだ。そして加速力などEVのメリットを享受することができる。

 

中国のメーカーは、先行者を徹底的にパクるのが特徴だが、あるタイミングで本家を凌駕してぶち抜いていくのが恐ろしいところである。今回、そのぶち抜く瞬間なのではないかと感じた。

 

ほんまかいな?という人はYouTubeでAITO M5で検索すると動画が色々出てくるので見てみたらいいと思う。(プレゼンを日本語で解説してくれてるやつもあって大変ありがい)

 

 

 

 

 

 

 

テスラモデル3とメルセデスCクラスワゴンの比較

モデル3の傷修理中の代車として、メルセデスCクラスワゴンを借りて少し運転したので比較してみる。

なお、Cクラスワゴンの一世代前のモデルであり、エンタメ、自動運転機能、コネクテッド性能などはモデル3に劣るのは当然なので、ソフト面ではなくハード面のみを比較する。

というかソフトは全く別物であって、ガラケースマホくらいの違いがあるので比較する気にならない。

 

外観

借りたのはCクラスワゴンの黒色の車である。黒のベンツは見た目の迫力がすごい。

デザインが絶妙なオラつき具合で高そうに見えるし、黒はぶつけたら怖い人が出てきてやばそう。

実際、駐車場に停めておいても隣に停められづらいというメリットがある。

モデル3とCクラスワゴンは似たような価格なのだが、モデル3はパッと見ではさほど高そうには見えない。

別に高そうに見える必要はないのだが、ドアパンチ食らった身としては、隣に停める人に緊張感を持たせて、丁寧に接するように促してほしい。

モデル3はセントリーモードで24時間監視しているのだが、外から見て監視しているぞ感が足りない。

 

トランク

ステーションワゴンであることもあり、トランクの使いやすさはCクラスワゴンの方が高いと思う。

2列目のシートを倒してトランクにアクセスできたり、段差がなく積み下ろしのしやすさも優れている。

モデル3もステーションワゴンを出して欲しい。(出さないと思うので他のメーカーが出してほしい)

トランクが電動で開閉するのは変わらないが、開閉の音だったり安定感はCクラスワゴンに安心感がある。

モデル3は片側しかパーツが付いておらず壊れないか心配。

 

内装

モデル3は超シンプルな内装だが、Cクラスはボタンがたくさんついてゴテゴテしている内装である。

ただ、チグハグではなく統一感がありかっこいい。

ボタン類はシルバー、シートやダッシュボードはレザーで手触りも見た目も良い。

モニターなどはサイズが小さかったりベゼルが太かったりしてモデル3に劣っているが、高級感についてはCクラスは満足度が高い。

まぁ、そもそもモデル3は高級路線ではないのでいいのだがダッシュボードがプラスチックみたいなチープな素材なのは見た目も手触りもよろしくない。

さて、Cクラスはボタン類がたくさんあって混乱するのだが、よくみると、エアコン操作、シート位置調整、ミラー位置調整などはそれぞれの場所に集約されている。

慣れれば、便利だと思う。例えば、ミラーの開閉やシートヒーターのオンオフなどはボタンで一発で操作できるので楽である。

一方、レバーがたくさんあって何に使うのかわからなかったり、ボタンが多すぎたりして全てを使いこなすのは難しそうである。

こういうたくさんのボタンをかちゃかちゃやりながら使いこなすのが楽しいのかもしれない。

 

運転のしやすさ

モデル3は天井がガラスなこともあり室内が明るいが、実はフロントガラスも大きくて見やすい。Cクラスは天井部分が出っぱっており、若干視野が狭いように感じた。

Cクラスのサイドミラーは見やすく、更に右左折時にウインカーを出した際、近くに車がいると警告を出してくれる親切設計。これは気に入った。

また、ギアチェンジや方向指示は日本車と逆に付いているがモデル3とCクラスは同じなのですぐに慣れた。

特に方向指示機が使いやすく、少し押すとガチャとクリック音がしてわかりやすい。音がやや目立つのでアナログ感があり洗練されてないかもしれないが、安全ではあると思う。

Cクラスのハンドルは親指が引っかかる位置に窪みが付いていてグリップ位置が固定されるようになっている。これは安全で良い。

バックに入れた時の後方視界については、モデル3の大きなモニターは非常に見やすくて便利。

 

とりまわしの良さ

モデル3は取り回しが良いとは言えず、狭い場所での方向転換には苦労するがCクラスは取り回しが良い。

最小回転半径はモデル3は5.8m、Cクラスは5.3mとのこと。これが体感だと大きな違いである。

特に、狭い道に入ったときの安心感が全然違う。車幅もモデル3が1850、Cクラスワゴンが1820。

モデル3は1850の機械式駐車場のギリギリサイズ。Cクラスなら入らないことはない。この点でも安心感あり。

 

快適性

Cクラスは乗り心地が良く、モデル3は良くはない。

サスペンションが全く異なり、Cクラスは段差があっても気にならないが、モデル3は少し凸凹した路面を走ると盛大に突き上げがくる。

これは比較にならないレベルで、さすがだなぁと思うし、モデル3もうちょっとなんとかならんの?と思う。車体が重たいのでサスペンションがガチガチというが、

別に他の車に比べてそこまで重たいわけでもない(1.8トンくらい)。今後の進化に期待。

Cクラスは走行中のエンジン音がするが、その分ロードノイズがないので低音で安定した音がある。また、エンジンの振動もあるので、子供がよく寝る。

モデル3は静かだが、ロードノイズが目立つ。エンジン車ではエンジン音がうまく誤魔化してくれていたんだなぁと感じる。

 

ワンペダル走行

オートマとEVの大きな違いはワンペダル走行かツーペダル走行かということだが、運転の快適さにも大きな違いがある。

日本ではワンペダル走行を体験したことない人が多いと思うが、一度体験してしまったら、「今までなんだったの?」と思うはずである。

クルーズコントロールを使ったら、「今まで渋滞で苦労したのは何だったの?」と思うのと同じ。

ぼくは免許とって以来、ずっとオートマ車だったので代車の運転自体にはすぐ慣れたが、「なんでこんなに頻繁にアクセルとブレーキを踏み替えたり、ブレーキを踏みっぱなしにしないといけないのか?」と感じる。特に踏みっぱなしにしなければならないことと、ブレーキを踏まないと止まらないというのが疲れる。

最近のオートマだと停車中はブレーキを踏みっぱなしにしなくても良い機能が付いていたり、前方車との距離を見て勝手に停車、発車をしてくれるものもあるそうだが。

こうした、運転者を疲れさせない、無駄な操作を減らす、操作をシンプルにすることは必須だと思う。

 

加速性能

モデル3とCクラスは加速性能に大きな差がある。0−100kmの加速時間ではモデル3が4秒台、Cクラスが7秒台。

また、特に低速での加速性能が全く異なるし、モデル3はギア変速なしでドカンと怖いぐらい加速していく。

都市部で走っていると、短い距離での合流とか車線変更が必要になるが、モデル3はそういう時にストレスがない。

Cクラスはそういう時はまぁ諦めるか、アクセルを踏みっぱで豪快な騒音を出してパワーを引き出さなければならない。

都市部を走る時のストレスが大きく変わるので、モデル3の場合は、都内の公園とかにちょっと行ってみるかとなるがCクラスは下道とかちまちました道はあまり行く気にならない。

Cクラスは高速道路を長距離走る車だと感じる。

 

コスト

モデル3とCクラスは元々500万円程度で同等の価格である。最近、Cクラスは値上げしたのでモデル3よりも100−200万円くらい高価になってしまったが・・・

まぁ車体のコストはざっくり同じくらいとして、エネルギーコストは結構な違いがある。

Cクラスはスポーツ走行の場合はハイオク10km/リットル程度の燃費なので、1km走るのに17円程度かかる。

モデル3はスーパーチャージャー運用だと1km走るのに4円程度、自宅充電運用なら2円くらいだろうか。

Cクラスの燃料タンクは66リットルとのことなので、約600km走るごとに給油が必要。1回満タンにすると1万円強程度かかる。

まぁ仕方ないのだが、1回1万円と言われると結構なもので、モデル3は充電は手間だがコストは安いため気にせず乗れる。むしろたくさん走った方がより安さを享受できる。

自宅充電があればモデル3が圧勝だが、自宅充電がないなら多少高くてもお金払って手間(充電時間)を買っていると考えられなくもない。

 

まとめ

モデル3とCクラスは車格は似ているが、結構な違いがある。

車の存在感、内装な高級感、乗り心地、取り回しはCクラスが優れている。短距離街乗りはややストレス。長距離は快適。

ワンペダル走行、加速性能、走行コストはモデル3が優れている。短距離でも長距離でもストレスなし。

よく、EVはシティコミューターには適しているという話を聞くが、確かに都市部での走行にストレスがない。更に、バッテリーが大きいモデルなら長距離もストレスがない(インフラがしょぼいので経路充電にはストレスあり)って感じ。

個人の感想です。