konanタワリーマンブログ

マンション、投資ネタブログ

公園やストリートでのスケボーに関する議論

(スケボーの競技人口増加)

オリンピックでスケボーが採用され、日本人選手が活躍したことから、有明にスケボーパークを作ろうと言う話が進んでおり、

他の地域でもスケボー人口の増加からスケボーパークを整備しようという話が進んでいる。

一方で、スケボー人口が増えるとマナーの悪いやつも増えてベンチや手すりを傷つけるから規制しようという話も同じく進んでいる。

 

ぼくは推進派でも規制派でもない(NikeSBが好きなだけ)なのだが、規制派の中であまりにも排他的なことをいう奴が目立っていると感じる。

そして、そのほとんどはスケボーを一回もやったことがない、または数十年前にちょっとだけやったことがある人ではないかと思う。

 

オリンピックの時にも報道されたがスケボーはティーンエージャーの娯楽、ストリートカルチャー的なものから、

過去10年程度で競技人口が一気に増加して、スター選手を輩出する競技スポーツとして成長してきている。

オリンピック以前から、日本でもスポーツとして習う教室がたくさんできたり、各地にスケボーパークが整備されたりしてきた。

 

(公園や道路でのスケボー規制議論)

競技人口が増えてくると、どこでやっていいの?ダメなの?という話になってくる。

スケボーをスポーツとしてやる人は、設備が整ったパークなり誰もいないような安全な場所でやるが、スポーツではなくカルチャーとしてやる人にはストリートでやる人たちもいて、

一部の人がトリックをしてベンチ、手すり、ウッドデッキなどの公共物を傷つけたことから、「特定のパーク以外での公共の場でのスケボーを一律禁止しろ」という話になっている。

 

湾岸エリアのピカピカの公共物が傷つけられて残念という気持ちはわかるが、一部の人が問題だから全部禁止しようぜというのは、

スケボーのプレイヤーやプレースタイルの多様性を無視した排他的な極論であるように思われる。

 

実態がよくわからないから、よくわからんが全面禁止ィィィィとなるのであって、別に問題のないプレイヤーや行為も全部というのは、不自由すぎるんじゃないか。

 

多くのにわかプレイヤーはオブジェクトを使ったトリックなんて出来ず、家の近くを軽く転がしたり、ちょっとジャンプしたりするくらいで、キックボードや自転車とそんなに変わらない。

ところが、スケボーを一度もやったことがない人は違いがわからないので、スケボー=トリック連発=器物破損=一律全部禁止ィィィィという極論になりがち。

スケボーがダメなのではなく、公共物を傷つける行為や、人が多い場所で危険なことをやることがダメなのだが、全部禁止ィィィィというのは老害ムーブである。

 

これを言い出すと、サイタブリャーで酒を飲むのも、客の中には飲みすぎて暴れるやつとか吐くやつとか食べ物やゴミを散らかして運河を汚すやつがいるから、

屋外での飲酒は全部禁止ィィィという話になってしまうが、ばかばかしい話だろう。

 

この話、都市部でのスケボーについては何らかの線引き、規制をするのは妥当だと思う(特に、公開空地については知らない人がほとんどだと思うので周知も含めて)のだが、

規制を考える人は一度でいいから実際にスケボーをやってみたらいいと思う。ダイバーシティ東京の屋上で体験できるけど、子供たちやおっさんが和やかにやってるだけだよ。

 

公共のものは傷つけない、人が多い場所では危険だからやらない、人の近くでは大きな音を立てないなど、マナーを守ってやりましょうというだけの話のところ、

よくわからんから一律禁止ィィィィと、守られないような現実と乖離した極端なルールを作って、なんで守られないんだ!!と憤り若者に説教する

TV番組を流す老害ジャパンのお得意パターンになってないか。

 

野球を一度もやったことがない奴にとっては、野球はバットでボールを打ってどこに飛んでいくのかわからない極めて危険なスポーツだがら公園で野球をやるのは全面禁止ィィィィとなってしまうが、

やったことある人なら、バッティングはグラウンド借りるかバッティングセンター行くべきだが、人が少ない時に公園でキャッチボールやるくらいならいいんじゃね?という現実的な路線に線を引くことができるだろう。

 

スケボーをやったこともないおじさんおばさんたちの密室の議論で、一律禁止ィィィィを押し付けるのではなくて、スケートボーダーにも参加してもらって、公開議論をしてルール作りをしたらいいんじゃないだろうか。公園ではこういう乗り方はいい(例えばサイクリングロードやランニングコースの舗装された道を空いているときに転がすのはいい)けど、こういう技をやるならパーク行ってね、など、現実的なルールができると良いと思う。

 

(ストリートでのトリックは日本では厳しい)

さて、ぼくは道路や公園においては傷をつけないとか危険なことはせず、転がすくらいならいいんじゃないのと思う(電動スケボーのモビリティとしての機能に期待している)のだが、

一方で、ストリートでのトリックを社会的に受容するのは厳しいと感じる。

 

カルチャーとしてスケボーをやる人はストリートや公園(パーク外)でもガンガントリックを決めるのがクールという文化だ。

これは日本だけではなくて、危険なことをストリートの中でやってみせるというのがクールというのがあるんだと思う。(大抵、ヘルメットやプロテクターもつけない)

 

ぼくは専用に設計された場所以外でトリックをやるなんて信じられないし、速攻で大怪我するだろ・・・と思うが、

各都市のストリートでトリックを決めた危なっかしい動画がたくさんYouTube などに上がってる。

というか、Nike Japanの公式動画においても、スケボーパーク以外でやってる姿が映ってる・・・

 

アメリカではある程度公共の場でスケボーやってOKと、社会的に受容、諦観されているように思われる。

スケボー通学がOKだったりして、学校にはスケボー置き場があるので、ある程度ルール的にもOKなんだろう。(ルール上はNG、社会的にOKの本音と建前じゃなくて)

 

とはいえアメリカは自己責任で個人は自由であり、マスクをつけることさえ強制されるのを嫌がる自由の国であり、

一方、ジャパンは個人の自由とか責任とか権利にはあまり関心がなく、この路線(自己責任で自由にさせろ、個人の権利を制限するような規制は極力設けるな)ではお話にならない。

 

個人的には、スケボーがスポーツとして広く受け入れられるためにも、日本ではストリートや公園でのトリックはあかんやろと思う。

グローバルに見てストリートでは完全に禁止(ルール上も社会的な受容のされかたも)というのは厳しく不自由な部類の都市だと思われるが、

安全や治安、まちの設備の綺麗さなどに求める水準が国によって違うのは当然なので、ここを認めるのは難しいし、無理して認める必要もないのでは。

トリックはダメだけど、プッシュはいいよくらいが限度ではないだろうか。