自宅に充電器がなくても、近場にスーパーチャージャーや無料チャデモがあれば日常的な利用には問題ないことは分かったが、長距離移動だとどうなのか?
軽井沢へ往復してきたので、メモしておく。(結論:多少面倒だけど、なんとかなる)
ざっくりとした充電計画
自宅から軽井沢のホテルまでは片道180km、往復は最短距離で360kmであり、現地での移動を考慮すると、450kmくらいの行程となる。
ぼくの車は満充電550kmくらい走れるが、出発時に450kmの航続距離がだったので、頑張れば無充電でもいける。
ギリギリはよくないのでどこかで一度充電する必要がある。
デステネーションチャージャー
残念ながらホテルにはデステネーションチャージャーがないため、経路で充電していくことになる。
経路上、寄り道の無駄の少ない高崎スーパーチャージャーで充電していくことにした。
デステネーションチャージャーがあれば、辿り着けさえすれば翌朝には満充電になっているので、寄り道する必要がないし充電の時間も必要ない。いかに便利なものかわかるだろう。
自宅充電があり、デステネーションチャージャーがあれば、1日に550km 以上走らなければ経路充電は必要ない。
自宅充電もデステネーションチャージャーもない場合、どこかで寄り道をしてチャージする必要がある。
これが初めての場所だと最適の充電ポイントがわからなかったりする。ここはガソリン車に比べて面倒なところである。
スーパーチャージャーと高速道路上のチャデモ
スーパーチャージャーは充電速度が速いだけでなく、一箇所に複数基あって待ち時間がないので、充電計画上、非常に頼りになる。
高速道路上のチャデモは、スーパーチャージャーの半分のスピードで設置台数が少ないため、空いているかどうかは運次第である。
したがって、空いてたらラッキーであるものの、あまり頼りにはならない。充電スピードも遅いので時間を持て余しがち。
大きいサービスエリアではテスラやリーフが並んでいるのを見かけた。小さいパーキングエリアの方が空いている印象。
長距離ドライブをする場合、高速道路上のチャデモの利用が必須の行程もあるのでなんとかして欲しいが、
一方で、経路上にスーパーチャージャーがあったり、ホテルにデステネーションチャージャーがあれば必要はない。
航続距離の変化
今回の行程は、
往路:自宅→高崎SC(充電)→周遊(充電)→ホテル
復路:ホテル→周遊→自宅 という行程である。
ざっくりと航続距離の変化を記載すると以下のとおり。
・自宅→高崎SC(航続距離450km→300km)移動距離150km、航続距離の減少150km
最短経路で125kmだが、途中で混雑していたので高速を降りて下道を走ったりして移動距離が増加し航続距離が減少。
当然、こういうこともあるので余裕を持った充電計画にしておくと良い。
・高崎SCで充電(航続距離300km→450km)
20分程度、トイレと軽食と飲み物休憩をしている間に450キロまで航続距離が回復。充電料金は600円程度。
スーパーチャージャーは充電が早く、1時間ゆっくりしていると満充電になって延長課金されてしまうのでゆっくりしている暇はない。
充電が終わったら車を移動させる必要がある。
・高崎SC→ホテル(航続距離450km→350km)移動距離60km、航続距離の減少100km
高崎SCから軽井沢は山登りの行程があり、移動距離の倍程度の航続距離を消費する。これは慣れるまでは驚くところ。
山登りをする行程の場合、航続距離にかなりの余裕を持っておいた方が良い。逆に山下りの場合は電費が改善する。
・現地周遊中に充電(航続距離300キロ→400キロ)
現地周遊などで50km航続距離が減少したが、軽井沢チャーチストリート駐車場で食事中に充電。6kWhのテスラ専用チャージャー2基が設置されている。
1時間に60−70km程度チャージされるので、滞在中に100km程度回復。充電料は駐車場料は500円(2時間)に含まれる。
場所も便利で我が家は必ず立ち寄る場所なので、大変ありがたい駐車場で、こういうのが増えてくれると、わざわざ充電に行くことがなくなる。
また、到着地にこういういい感じのチャージャーを見つけると2回目以降の訪問が楽になるので宝探しのようなもの。
・ホテル→周遊→自宅(400km →180km)移動距離250km、航続距離の減少220km
ホテルから自宅までの距離は200km程度であり、出発時に航続距離が400kmあったので復路はスーパーチャージャーに寄らずに帰ることにした。
軽井沢からは山下りなので電費が改善。軽井沢が寒すぎてちびったので、富士見のららぽーとに寄ってワークマンプラスをチラ見していくことにした。
寄り道を考慮しても、自宅到着時に180km(どんなに保守的に見ても100km程度)は航続距離が残るので余裕である。
自宅に到着した時に、最寄りのチャージャーにたどり着けるだけ(+バッファー)の航続距離が残っていれば良い。
さて、富士見のららぽーとは無料チャデモが4基もあるので、空いてれば買い物中に充電して帰れるかなと期待していた。
何かをやってる間に充電できれば、充電のためにわざわざ出かけるという手間がなくなるので嬉しい。
ところが、3基は使用中(PHVもいたが、急速充電する必要あるのだろうか?普通充電器もあるのだが)で、1基はアルファードがドーンと停まっていた。
マナー悪すぎて吹いたが、実際こういうこともあるので余裕を持った充電計画にしなければならない。
その後、ららぽ周辺の渋滞にハマりつつ帰着。平地を走行している場合、テスラの航続距離表示と実際の移動距離はほとんど誤差がない。
・無料チャデモで充電(航続距離150km→450km)
後日、お気に入りの充電スポットである城南島海浜公園駐車場にて無料(駐車料金300円/時に含む)充電で出発時の航続距離まで充電。
ここの駐車場は有料だからか、チャデモの利用者が少なく30分制限を気にしなくても良いのが特徴。(チャデモも複数基あり、誰も使ってないので安心)
少し延長して450kmまで充電。駐車場料は400円。
移動コスト
今回の移動距離は490km程度、チャージにかかったコスト(駐車場料金込み)は1,500円である。1kmあたり3.06円と激安である。
(10km/リットルのレギュラーガソリン車の場合、1kmあたり16円程度、ハイオクだと1km18円程度。20km/リットルのハイブリッドでも1kmあたり8円程度)
ただし、ガソリン車であれば必要ない「充電のために要した時間」があるので、ガソリン車に比べて便利とは言えない。また、充電計画も面倒である。
現状、長距離移動であればガソリン車は便利である。お金はかかるかもしれないが便利さを買っていると考えればいいのではないか。
自宅充電がありデステネーションチャージャーもあれば、充電のために要する時間をゼロにすることができ、ガソリン車に比べて便利と言えるようになるが、両方ともなかなか普及しないところ。