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合理的に考えて埼玉?

都内のマンション価格が高騰して、23区の多くのエリアで、給与所得者がファミリーサイズの新築マンションを買うのは難しくなってきている。

 

それでも、子供ができるなど、ライフステージとして住宅を取得したい場合は、「都内の中古マンション」か「埼玉(郊外)の戸建てやマンション」を検討する人も多いのではないか。

 

そこで、合理的に考えて、どちらを選ぶべきなのだろうか?というテーマについて考えてみる。

 

答えは、何を重視するか次第ではあるので、「あなたがXXを重視する場合は、合理的に考えて埼玉(郊外)にすべき」という感じ。

 

・資産価値(10年後の売却時)

資産価値を重視する場合、都内の中古マンションの方が、郊外の戸建てやマンションよりも有利であることが多いだろう。将来的な住み替えが見えているような場合は、都内の中古マンションにしておいた方が無難だろう。特に、値落ちしやすく売りづらい戸建ては避けるべきだろう。

 

・職場へのアクセス

一般的には都内から都内への移動の方が通勤時間が短いが、副都心へ通勤する場合は埼京線が使えるので埼玉からのアクセスが優れる。通勤先によっては、都内の中途半端なエリアよりも埼玉の方がアクセスに優れる場合がある。

 

・通勤の負荷

埼玉から東京へ通勤する場合、基本的には通勤ラッシュに巻き込まれる。埼京線は日本屈指の混雑路線である。この点では、都内の方が混雑っぷりがマシで有ることが多いだろう。ただし、始発駅やグリーン車のある路線であれば、多少は負荷を減らすことができる。

 

・住宅の質

埼玉の地価は東京より安いため、注文住宅なら埼玉の方が質の高い住宅を建てることができる。ただしマンションについては、せっかく地価が安いのに埼玉の物件は仕様がショボいことが遠い。エリアや物件次第ではあるが、一般的には東京のほうがマンションの質は高いことが多い。また、埼玉なら新築マンションや新築戸建を取得できるということもある。新築にこだわる人は埼玉が有利。

 

・街の魅力

エリア次第で、どちらが優れているとは言いづらい。文化的な施設や商業的が多いので一般的には東京が有利だろうか。

一方で、埼玉は大きな公園が東京よりもたくさんあるし、河川敷もあるから子育て世帯にとっては東京のごみごみした街よりも暮らしやすい。埼玉によくある巨大なイオンイケア、ららぽーと等も、縦に長い都内の百貨店よりも、はるかに買い物しやすい。

 

・カーライフ

埼玉県は多くの場合、車社会である。都内は車を持つことのコスパが悪く、新築マンションの駐車場付帯率はどんどん下がっている。普通の人は車を持たなくなってきている。都内でも車を持てないこともないが、埼玉の方がカーライフは楽しめるのではないか。利用頻度が高いので良い車を買っても元が取れるし、車社会なので、どんな店にもタダの駐車場がある。ただし、埼玉はなぜか悪路でも知られている。

 

・災害に対する強さ

埼玉は荒川などが氾濫したら大きなダメージをうけるが、それ以外にはまぁまぁ災害に強いとされている。東京は人が多すぎるのと住居が密集しているので、火災が起きたら危険であるし、災害時にもあっという間に物資が売り切れてしまう。まぁ、どっちもどっちだが、一般的には人口密度が高い都市部のほうが災害には弱い。埼玉は車社会であることも、災害に対して安心感がある。

 

・教育

都内の方が優れていることが多い。埼玉よりも東京の方が中学受験をする人が多い。これは良し悪しで、東京のほうが教育熱心だし環境が良いとも言えるし、東京の場合は地元の中学に行かせたくても、みんなが抜けていってしまうので行かせづらいとも言える。埼玉から東京の塾や学校へ通う人はいても、逆は少なそう。

 

・医療

都内の方が優れていることが多い。埼玉から東京の専門病院に通っている人はいても、逆はあまりなさそう。

 

・・・他にも多くのポイントがあると思うので、比較してみて欲しい。

 

ざっと振り返ると、

・通勤先によっては通勤アクセスは埼玉の方が東京より優れていることもあるが、通勤負荷は高い。

・マンションの資産価値は東京が有利。

・質の高い注文住宅を建てたいなら埼玉が有利。

・カーライフは埼玉が充実。

・文化、教育、医療等は東京が有利。

 

ということになった。

 

あなたがもし、埼玉が有利なポイントを重視し、不利なポイントをあまり気にしないなら、「合理的に考えて埼玉」と言えるのではないか。