さて、だいぶ間が空いたが、ようやく本題である中古マンション買った話について書こうと思う。
そもそもブログを作ったのはこのテーマについて書きたかったためである。経緯をいくつかのポイントにまとめて何回かに分けて書いていこうと思う。
なお、私がこう考えて行動したという記事なので、絶対にこれが正解というものではないので、あくまでもケーススタディとして参考にしていただければ。
さて、最初に中古マンションを検討する上でのハードルとなる新築信仰についてまとめていきたい。
日本人は新築信仰と言われるように、歴史的に新築を中心とした住宅市場が形成されてきた。
厳しい気候の割に住宅の質が低く、中古流通市場が育たなかったということもあろうし、消費者ニーズが極端だったのかもしれない。
不動産市場は先進国では中古市場の方が大きいが、日本では新築市場の方が大きく、新築信仰と呼ばれる。なお、近年のマンション市場は新築が価格高騰であまりにも売れないので、中古市場の方が大きくなった。
個人的には、日本人の新築信仰は、女性への処女信仰とか、新入社員への理不尽な処遇とか、大量生産・消費・廃棄などのように、日本特有の偏った文化だと感じる。無意識のうちに、「家を買うなら新築」と刷り込まれている人もいるのではないだろうか。
私も実家は新築で戸建てを建てており、無意識にそんな意識が少しあったが、社会人になって寮に住んでいたこともあり、その後も賃貸に住んだが、快適であり、少なくとも賃貸では中古に全く抵抗はなくなった。
私の友人で、賃貸でも分譲でも「絶対に新築!」と異常にこだわる人がいるが、個人的にはちょっと偏っていると感じる。
昨今、60平米台の3LDK、もっと酷いものだと50平米台の3LDKが増えているが、「絶対に新築!」というニーズに応えるためのものだと思う。
普通に考えれば、居住性が低い割に価格が高い新築よりも、広くて多少安い中古の方が良いと思うが、新築じゃないと宗教的に無理という人が一定数いるということだろう。
さて、新築マンションのモデルルームを巡っていると、どのマンションでも設備はほとんど同じであることが理解できた。また、多くの場合、オプションをつけないと標準仕様は魅力的ではないことが多い。
かといって、新築を買ってオプションをつけまくるのはデフォルトならタダの設備があるなかでもったいない気がする。
お金が無限にあればよいが、そうではない場合は、物件購入に予算を重点的に配分しすぎて、気に入らないショボい設備でも我慢して、汚れたり壊れてからリフォームすることになることも多いはずだ。
新築は新築プレミアムがあって価格が割高だから、ショボい設備を我慢することになるのかなと考えた。
当然ながら、中古マンションの居住性能は新築マンションとほとんど同じである。床暖房、食洗機、ディスポーザーなどの設備は中古でもついている。
多少の使用感はあるが、子供がいれば1ヶ月もすれば使用感が出てくるものだ。綺麗なまま使い続けるのはかえって精神衛生上よろしくない。
中古マンションは新築マンションよりも価格が安い分、リフォームで新築にはない設備をつければ、居住性能は新築よりも高くなるのではないか。
マンションを実用品として考える私としては、このように考えて中古マンションを本格的に検討していくことにした。
なお、設備以外の点でも、新築マンションは引き渡しまで時間がかかるが、中古マンションは速やかに引き渡されるため、すぐに住める点も大きなメリットである。
引き渡された頃には子供が大きくなっていたでは笑えないし、金銭面でも、家賃が節約できるし、現在の金利に固定できるのもメリットがある。
今回、新築信仰という切り口でまとめてみたが、個人的に、まず中古マンションを買おうというマインドセットになるまでに無意識の新築信仰を振り切らなければならないと思うので、まとめてみた。
人によっては、信仰心が強く、「それでも新築じゃないとイヤだ」という人もいるだろう。中古マンションは見に行くこともしない人もいる。
それはそれで良いと思う。無理して中古に住むと、居住性能は高くとも、精神衛生上よろしくない。夫婦でよく話し合ったり、実物を見に行ったりすると良いと思う。Follow Your Heart.
ただ、新築縛りだとエリアや物件がかなり絞られるのは事実で、予算を頑張ったとしても満足する物件選びはかなり難しくなってくる。
幸い、我が家は夫婦ともに中古に抵抗はなかったので、中古を検討していくことになる。今考えると、我が家のQOLを高める上で、これはとても良いことだった。