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ジオ品川天王洲の公式サイトがオープン!早速チェックした!

天王洲アイルの運河沿いに建つマンションの公式サイトがオープンしたので、わくわくしながら内容をチェックした。

 

ジオ品川天王洲公式サイト
https://geo.8984.jp/shinagawa/

 

・物件概要
売主:阪急阪神不動産株式会社
総戸数:135戸
駐車場:26台(設置率19.25%)←少ない
駐輪場:196台(1戸あたり1.45台)←少ない
入居時期:2024年7月下旬予定(販売開始は2022年9月下旬と、引き渡しまでに十分な時間がある)
交通:東京臨海高速鉄道天王洲アイル」駅 徒歩7分東京モノレール天王洲アイル」駅 徒歩8分、京急本線「新馬場」駅 徒歩10分、JR山手線「品川」駅 徒歩17分

 

・トップページ
キャナルフロントレジデンスのロゴドーン、ロゴの下に天王洲アイルのアーバンファンクションを使いこなせるとか、オープン空間を楽しめるとメッセージが。

 

天王洲アイルに近いよ、日常利用できるよということをアピールしているマンションなのだろう。最寄り駅も天王洲アイルである。

 

天王洲アイルは寺田倉庫がコツコツ開発を継続していて、運河沿いの美しい遊歩道、TYハーバーなどのレストラン、美術館などが整備されてきた。ただ、一般ウケするような商業施設があるわけでもないからそんなに混雑せず、のんびりとした雰囲気のある場所である。


物件のキャッチコピーは、「都市の躍動と水辺の潤いが織りなす永住邸宅。」まぁ普通かなという感じ。都市の躍動は品川駅とかその辺の再開発に近いよ的な意味だとして、永住と言うからには何かこだわったポイントがあるのだろうか。

 

・物件外観
運河越しに撮影したイメージの画像がアップされている。住居は南向き、東向き(運河向き)に配置され、結構抜けているように見える。


南向きは日当たりがよさそう。どの方角を買っても抜けていて気持ちがよさそうだ。交通量の多い道路向き(西向き)には住居は配置しないようである。

 

・価格(トップページ)
1,000万円単位だが価格が出ている
1LDK45平米台東向き5,000万円台~
2LDK50平米台東向き6,000万円台~
3LDK65平米台東向き7,000万円台~
3LDK70平米台南西角8,000万円台~

※今時、新築の南向きで抜けてる部屋(一応角部屋)が9,000万円切っててスゴイ

 

価格表示は1,000万円単位とのことなので、+500万円として坪単価を出すとこんな感じ。

1LDK45平米台東向き5,500万円(坪403万円)
2LDK50平米台東向き6,500万円(坪429万円)
3LDK65平米台東向き7,500万円(坪380万円)
3LDK70平米台南西角8,500万円(坪400万円)

 

3LDK65平米台東向きの単価の安さが目立つ。また、70平米台南西角は単価を盛ってない。


1,000万円単位ではあるものの、ここまで細かく情報をだしてくれていてありがたい。モデルルーム行ったら想定より3,000万円高かったとかの悲劇が発生しない。ありがとう阪急阪神不動産

 

・価格(販売概要)
一期一次の販売概要に情報が載っている。
販売開始:2022年9月下旬

※もちろん、一期一次から行きましょう
間取り:1DK~4LDK
面積:33.78m2~99.77m2
価格:4,900万円台~14,900万円台(予定)
最多価格帯:8,000万円台(7戸)※おそらく、7,500-8,500万円程度の3LDKを多めに供給
坪単価を出すと、坪478万円(33.78m2)、坪492万円(99.77m2)となり、かなりお高い。

つまり、狭い部屋と広い王様部屋は単価を盛ってるよということのようだ。


低層で歩道から覗かれる部屋など、悪条件?の部屋で坪300万円台後半、普通の量産型の部屋で坪400万円台前半から後半(人気次第)、王様部屋で坪500万円弱、そんな価格帯だと思われる。


この価格帯、どこと比較するか次第ではあるが、新築の中ではまぁまぁ良心的に見える。やや駅遠の中規模物件であるので、運河沿いで抜けているがそこまで割高だなという感じでもない。


グロス高めの部屋から売ってみて、売れ行きがよければ値上げされる可能性もあるかもしれない。

 

・建物、サービス
永住の舞台を目指した、 レジデンス構想。と「永住」をうたっている。根拠としては、この地だからこそ叶うライススタイルに共鳴するレジデンスを追求。エリアの洗練性を象徴する外観デザイン、優雅な暮らしを演出する共用部計画、そして多彩な生活サポートサービスをアピールしている。

 

(デザイン)
デザインはバルコニーのガラス手すりがなかなかかっこよく、隔て版もトール。よく見ると、柱にタイルをはっているようだし、外観には船のマストをモチーフにしたデザインが入っていたりと、デザインには気合がはいっている。ど派手な感じではないが、品が良くて現代的なデザインであると思う。

 

(共用部)
東側、運河越しの対岸は100メートル、南側も隣の建物まで50メートル離れている。現地に行ってみたが、南側は隣の建物の公開空地があり、お庭になっているので綺麗である。


お見合い感は全くない。共用部は、コミュニティガーデンとして道路からのアプローチが長めにとられており、ウェルカムホールのほか、運河沿いに簡単なテラスを設けて気持ち良い感じになるようだ。コワーキングラウンジ、アートラウンジなど、1Fのロビーのような場所に設けられ、ゆとりがある。規模的にタワマンのようなジムとか宿泊施設とかはなし。ぼくはこういうので良いと思う。金がかかる共用施設がない。

 

規模的に各階ゴミ捨て場はないと思われるが、ディスポーザーはあり。外廊下。この規模としては頑張った方では。

 

(サービス)
サービスとして載っているのは、キッチンカー、無人コンビニ、電気自動車のカーシェア、クックパッドマート、一括受電、防災備蓄倉庫など。独自性あふれる感じではないが、キッチンカーと無人コンビニは便利そう。クックパッドマートは管理クラスタの中で炎上してたやつだっけ。電気自動車のカーシェアつけるなら充電器をつけまくっといて欲しいが、それらしい記載はないので、カーシェア充電用だけかもしれない。

 

・周辺環境
(暮らす天王洲)
周辺にはスーパーがない印象だったが、ファミリーマートまで90m、まいばすけっとまで400m程度、イオンまで1km程度と、自転車があれば悪くない。


天王洲アイル利用なら帰り道にスーパーがある。保育園も近くにいくつかあり、東品川海上公園までもまぁまぁ近いので、意外と子育て環境も悪くない。
もっとも、この物件は7月引き渡しのため、保育園は空き状況などしっかり確認したほうがいい。


日常的には、天王洲アイル駅利用か、バスで品川駅利用か、京急線利用か。超絶便利という感じでもないが、色々使える。あと、空港は近い。車を使えば大崎も近い。

 

(楽しむ天王洲)
天王洲アイルのレストラン(大正義TYハーバー、RIDE、リリーケイクスほか)が紹介されていたが、個人的にはむしろ天王洲アイル側ではない寺田倉庫がやっているレストラン、カフェをお勧めする。

 

まず、当物件からお向かいにTERRADA ART COMPELEX Iができあがり、寺田倉庫のギャラリーカフェが出来上がったので、ここに住んだらギャラリーやカフェを日常的に利用するだろう。

 

また、当物件から少し北にいったところにTENNOZ Rimという施設があり、ランチが食べられる。雰囲気も良いし価格も安いしおいしいのでお勧め。

 

・間取り
(配置図と各間取りの特徴)
間取り図は棟内の配置とともに表示されていて透明性が高い。見たところ、南向きは広めの部屋が配置され、東向き(運河向き)は面積を刻んで多数の部屋を並べている。


ファミリーは南向き、DINKSなどは東向きをどうぞってことだろうか。なお、45平米の1LDKと50平米の2LDKLDKが細すぎて使いづらそう。


これはスパンをケチって多くの部屋を配置したことによる弊害だろう。70平米の南向きは柱が部屋に結構入っているので、65平米の東向きとあまり変わらない使用感になりそう。


65平米はなぜか単価が安いし、人気が出そうだ。この広さでいい人なら、おすすめできる。運河向きの気持ちよい眺望の部屋だ。


なお、眺望はどの高さでもあまり変わらないので水が近いほうがいい人は低層階を、離れたほうがいい人は上のほうを買えばいいだけ。


南向きは低層階は植栽と被る可能性があるが、5F以上とかならあまり変わらないと思う。


現在公開されているのは、A(南西角3LDK)、G(東向き1LDK)、H(東向き2LDK)、I(東向き3LDK)の4タイプの部屋だが、このほかに量産型の間取りがB、C(南向き)、D(南東角)、E、F、J(東向き)K(北東角)がある。

 

配置図を見ると、B、C、DはAより狭そう。E、Fは70平米くらい、J、Kは刻んでくる感じではなかろうか。


つまり、最上階を除くと、70平米が上限のコンパクト間取り多めなマンションということになる。時節柄、仕方ないが80平米とかの普通の部屋はなさそう。

 

(王様部屋)
最上階だけは別の間取りが用意されている。O、P、E、Fr、Gr、Hr、Ir、M、Lである。

 

おそらく、最も広い99平米はP、OはAより広いので80-90平米程度。


E、Fr、Gr、Hr、Irは普通の間取りにルーバルがついた部屋。M、Lは広めの部屋+ルーバルになってくると思われる。


M、Lは図を見るに、Pよりは狭くてOと同じくらいだろうか。


ぼくの場合は4人居住なので、O、P、M、Lのいずれか。Pは14,900万円台と非売品価格なので、O、M、Lは坪500万円とすると、12,000万円-13,000万円くらいだろうか。(無理っす

 

まぁ広さが欲しい人はラグナタワーや港南、品川シーサイドあたりの中古買うのが良さげで、広さより新しさを求める人向けかと。

 

60平米台でよければ、シティテラス品川や品川イーストシティタワーなど即入居できる品川ふ頭の住不物件とメリデメ比較して決めるのもあり。

 

・まとめ
この物件の特徴が公式サイトを見るとかなり理解できた。売りは天王洲アイルが日常利用できることと、お見合いではない清々した住宅であること、デザインが優れていること。

 

湾岸マンションというより、運河沿いマンションで江東区とかのイメージに近い。近年おしゃれになった天王洲アイルを日常利用。品川も羽田も近くて出張や旅行に便利。


資産価値はよくわからないが、少し離れた場所でいろいろ開発が行われるので高値で掴んでも暴落はないだろう。


一方で、シティテラス品川のようにすべての部屋が同じような眺望なので物件内で競合しやすいかもしれない。(ただ、戸数が少ないので売りに出る数は少ない)


面積は最大で70平米くらいと思われ、子供一人までの家庭向きか。立地的に車があると便利だが、駐車場の少なさが気になる。


おそらく買えない価格だろうが、最上階のO、M、Lの間取りと価格が楽しみなので、この物件は引き続きウォッチして応援していきたい。

 

 

 

テスラモデル3納車後1年レビュー

2021年5月にテスラモデル3ロングレンジが納車してから、はや1年経過した。

モデル3のレビュー記事は増えてきているが、長期間のレビューはまだまだ数が少ないので、書いてみたい。

 

故障、事故

 

1年を振り返って、故障らしい故障はチャデモアダプターが数回使ったら壊れて新品と交換してもらったくらい。

電気自動車は故障が少ないというのは本当で、全然壊れない。不調とかもない。

幸い、事故はなかった。ショッピングモールの駐車場でドアパンチされて塗装してもらったくらい。

 

 

消耗品交換

 

消耗品の中で自分で交換したのはワイパーだけ。また、Oリングの装着の際にエアコンフィルターを交換してもらった。

最初からついていたものがしょぼかったのでベロフのに交換しただけで劣化したわけではない。

タイヤは最近ローテーションをしてもらったが、ぼくは雪道を走らないのでスタッドレスタイヤには交換していない。

こうして振り返ってみると、消耗品にはほとんどお金がかかっていない。

 

改造、パーツ

 

改造らしい改造は、ほとんどしていない。

ETCの受信機をルームミラー裏に移設したのと、ハンドルをヨークステアリング(風)ハンドルに交換してもらったくらい。

パーツ類はアマゾンやアリエクでいろんなものをポチってみた。

良かったのは、ダッシュボードカバー、キックガード(たくさん)、室内マットなど。

 

洗車、コーティング

 

納車時に安いコーティングをしたのだが、これで洗車が楽になり、快適だった。

ただ、天井のガラスのコーティングは半年くらいで水はじきが弱くなった。

ボディに比べてガラスはコーティングの持続が短いこれは仕方ないらしい。

1年に1回程度の頻度でボディ、3−6ヶ月に1回ガラスのコーティングをかけ直スト綺麗に保てるともう。

コーティングをして室内保管なのでほとんど汚れがなく、飛石などの小さな傷がついた程度である。

 

電気代

 

維持費、特に電気代はスーパーチャージャー運用で4円/km程度、イオン充電器で2円/km程度であり、無料チャデモもある。

月1000km走行すると、1ヶ月の電気代が3000円程度になる。

ガソリン車(10km/リットル)だと、1kmあたり16円程度なので、1ヶ月で16000円程度。20km/リットルの車でも1ヶ月8000円程度はかかる。

さらに、電気自動車は政策的に税金が免税されている、一部の駐車場が無料などの特典があり、モデル3の維持費は安めである。

特に電気代は激安だが、充電の手間もあるし、他の維持費の方が大きいので電気代だけを気にしても仕方ないとは思う。

駐車場、保険料、高速代などはどんな車でもかかってくるし、そっちの方が金額が大きい。

お金というより、精神的な効果として、電気代が安いと移動の自由を手に入れた気持ちになり、ついつい走行距離が伸びるので、高速代、保険料が増える。

また、テスラは車幅が大きく、死角も結構あるので、擦る人がいるが、修理代は結構高い。

 

日常的な運用

 

ぼくは東京周辺を日帰りするような利用が多いのだが、モデル3はこの用途には本当に快適な車であると感じる。

EVはシティコミューターに適するといった話を聞く。都市部での頻繁なストップアンドゴーの時に小気味よく加速するからストレスがないし騒音や排ガスが出ない。

短距離移動でも運転が楽しく、数日乗らずに運転するとあらためて素晴らしい車だなぁと思う。

自宅近くの充電場所は深く理解しているので、時間がない時、ある時にはここで充電しようとか、買い物行ったついでにとか、時間を無駄にせず充電運用ができている。

自宅に充電器があればさらに運用が快適になるが、まぁなくても、今のところはストレスはさほどない。

ただし、これは自宅近くの環境が恵まれているからであって、誰でも同じような運用ができるわけではない。

 

遠出の際の運用

 

航続距離以上の移動を伴う旅行に行く際は色々と面倒なことがある。

経路で充電するか、目的地で充電する必要があるのだが、時間の無駄を小さくするように行程を組まなければならい。

経路にスーパーチャージャーがあるか目的地に予約できる普通充電器があれば余裕だが、そのような行き先でないと充電計画が面倒である。

ただ、オートパイロットの快適性が凄まじく、長距離の移動に適した車であるため、多少面倒でもこの車で是非長距離移動したいと感じる。

このように、短距離でも長距離でも、スポーツ走行も電費走行も楽しめるのがこの車の凄いところだと思う。

ポルシェより加速が早く、プリウスより燃費が良い車という宣伝文句があるが、まさにこのとおりで、どちらの使い方もできる。ガソリン車の場合、パワーがある車はうるさく、燃費の良い車はパワーがない。電気自動車は一台で両方が実現できるのが素晴らしい。

 

冬や夏の電費の悪化

 

電気自動車は冬や夏は航続距離が短くなったりする。特に冬。

ぼくの場合は電費は気にせずエアコンをガンガン使っているので、冬は航続距離が短くなる。

航続距離は電費が決定する。春秋だと130Wh/km、夏で150Wh/km、冬で170Wh/km程度だろうか。

冬でも十分な性能なので、多少電費が悪いかなくらいのものであり、そこまでストレスでもないが、春になると、航続距離伸びたなと実感する。

 

航続距離の変化

 

納車した際の航続距離表示は551kmが最大だったが、1年経って表示は553km程度になっており、劣化は感じられない。

電池が劣化しないというのはあり得ないので、これは電池性能が変わっていないのではなく、電池性能は多少劣化したが、運転に慣れて平均電費が改善したのだろう。

ぼくの場合はほとんど急速充電器で運用しており、電池的にはあまりよろしくない使い方だと思うが、それでもこんな感じ。

バッテリーの劣化はほとんど気にしなくていいレベルだと思う。

 

車中泊

 

ぼくはあまり車中泊をするタイプではないのだが、一度試しにやってみたのでその時の感想を書いておく。

電気自動車の車中泊はエアコンがつけっぱなしにできるのは快適だし、1泊して電池が10%程度減少するだけなのでストレスなく使える。

車中泊はキャンプよりは快適でホテルに泊まるよりは疲れるって感じが感想である。

 

アップデート

 

テスラといえばアップデートだが、買ってから1ヶ月に1度くらいの頻度でアップデートが提供されている。

オートパイロットの更新、バグ取り、UI変更、機能追加(ブラインドスポットモニタ、ナビの画像案内)、エンタメ、ゲームなど、実用的なものからジョークまでさまざま。

それぞれ、単体ではそこまで大した物でなくても、常に自分の車が新しくなっていくのは素晴らしい体験で、今後もさまざまな改善がなされていくと期待している。

たまにダウングレードするのもご愛嬌である。

 

オートパイロット

 

テスラの特徴であるオートパイロットは、信頼性が高く、雨だろうが雪だろうが夕方だろうが夜間だろうが車線をビシッと認識してくれる。

雨や霧で視界の悪い首都高でしっかりと車線をとらえて車をコントロールしたのには感心した。高速道路で制限速度に設定すれば人間より安全だと思う。

ぼくが買った当初はファントムブレーキが頻発したり、前の車がどくと急加速したり、ブレーキが急でカックンしていたが、アップデートでどんどん運転が上手になっていった。

ファントムブレーキは発生しなくなり、前の車がどいたら緩やかに加速するようになり、ブレーキは回生ブレーキを使って優しく減速するようになった。

なお、オートパイロットという名称は、完全な自動運転であるかのように誤認させるのでよろしくないという批判があるが、航空機のオートパイロット機能と同じで、

基本的な操作は機会が行い、パイロットは機械が問題なく動いているかどうかを確認しながら、機械に対処が難しい場合は引き取るといった運転方法をイメージしているのだと思う。

運転の主体(ハンドル操作や加減速)を機械が主、人が副(ただし、全体管理は人)という役割分担で行うということだ。

 

テスラアプリ

テスラはアプリからいろいろな情報をとったり、操作したりできるが、特に便利なのは車外からエアコンをオンオフできることである。炎天下には室内が熱々になってしまうので、外部から冷房をMaxにかけてから車に入ると、涼しくてびっくりする。また、寒い日は車をタワーパーキングから呼び出している間に暖房をMaxに、シートヒーターやハンドルヒーターをオンにすればコートがいらない。日本では特に夏の暑さが厳しいので、アプリによる外部からのエアコンオンは必須機能ではないかと思う。

 

ワンペダルドライブ

 

これは運転してすぐ感じたが、回生ブレーキによるワンペダルドライブは超快適で安全である。

ドアパンされた際にオートマ車の代車を借りたが、ブレーキを踏まないと停車しないのは恐怖を感じたくらい。

運転方法がシンプルなのでペーパードライバーだった妻も運転をするようになったくらいだ。

もはや、回生ブレーキで停車できない車は苦痛である。それくらい強い回生ブレーキは楽で安全なものだと思う。

 

セントリーモード

 

テスラにはカメラを利用したドラレコ兼駐車場の監視機能がデフォルトでついている。これでドアパンの犯人が録画されていたりと、活躍した。

ただこれ、たまに録画されていなかったりするし、セントリーの使用電力が多かったりするので結構荒削りな機能である。

完璧を求めるなら、360度録画のドラレコを別途設置する方がいいと思う。

 

充電の手間

 

EVには充電の手間がとても重要なファクターになる。また、充電の快適さは車両側の充電能力と充電器側の能力(場所も含む)で決まる。

ぼくの家の近くにはスーパーチャージャーがあるのだが、スーパーチャージャーは未来の充電インフラであると感じる。

それぐらい、国内の充電インフラと大きな違いがある。

チャデモは50kWで認証必要なものが1箇所に1、2基だけ。スーパージャーは125ー250kWで認証不要なものが1箇所に4−8基ある。

圧倒的すぎて勝負にならない。これをEVが出始めた時から整備しているテスラの先見の明は本当にすごいし、EVがよくわかっている。

逆に、車両だけ開発して、充電器の整備は他社任せの国内メーカーは早く気がついて欲しい。

EVにとって充電は何よりも大事だし、車が素晴らしくても充電がダメだとユーザー体験が最悪になってしまう。

スーパーチャージャー(4、8基)とチャデモ(1、2基)では、全く勝負にならない。

 

コスパ最強EV

 

ぼくがモデル3を買ったときは、大幅値下げが行われたため、モデル3ロングレンジは航続距離1kmあたりの価格が最安のコスパ最強EVであった。

ただし、テスラは度々値上げが行われており、EV補助金の嫌がらせ(コンセントないと補助金減額)もあってコスパが悪化した。

現在のコスパ最強EVはバーゲンプライスのアイオニック5である。

グローバルに評価の高いアイオニック5が戦略的な激安価格で買えるというのはメーカーにこだわらない人なら最高の環境である。

ただし、アイオニック5はスーパーチャージャーがないので、マンション民は買いづらい。

テスラ車の価値の半分はスーパーチャージャーが利用できるこという話があるが、半分かどうかはわからないが、快適なエクスクルーシブの充電インフラを使える料金として100万円くらい払ってると考えれば、まだまだテスラはコスパが良いとも言える。

今のテスラ車は安くはないが、充電インフラを含めて確かな体験価値はあり、満足度は高いはず。

 

未来が感じられる車

 

2021年にモデル3を購入した際、未来感に感動したが、2022年にも全く変わっていない。

国内メーカーもようやく、(実質的に)最初のEVを出し始めたが、やはりガソリン車時代の資産を使い回してコストダウンしたい感が感じられ、未来感が足りない。

このパッケージを考えて、量産して、実際に世界中で発売したテスラの先見性は本当にすごい。

モデル3は荒削りでまだまだ改善して欲しい点は残っているものの、毎日、未来を感じられる楽しい車であり、満足している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レバナスブームとその崩壊、今後について 

ここ数年の相場

 

2022年に入ってから、2021年に絶好調だった米国株が大崩れしており、特にナスダックの崩れ方が激しい。

 

年初来騰落率

・ダウ:▲10.07%

・SP500:▲14.04%

・ナス:▲23.29%

日経平均:▲7.84%

 

なんと、我らがニッケイヘイキンズが米国株のリターンを上まっている。米国はコロナからいち早く正常化しており、日本ではマンボーだ岸田ショックと続いていたのに。

さらに、円安の急激な進行が特徴的であり、ここ数年の動きは以下のようになっている。

 

2019年:年初108円→年末108円(緩やかな円高になったが終わってみたらいってこい相場)

2020年:年初108円→年末103円(緩やかな円高傾向)

2021年:年初103円→年末115円(円安傾向)

2022年:年初113円→直近131円(急激な円安傾向)

 

為替はさまざまな要因で動くなのでこれだけではなんとも言いづらいが、コロナ前の2019年は安定した相場。コロナが発生した2020年は有事の円買い。

その後は円安傾向が続いており、特にウクライナ侵攻が発生した2022年2月以降は有事の円買いが機能しない急激な円安傾向となっている。

アメリカは量的緩和ゼロ金利政策の縮小を2021年に進めており、2022年からは利上げフェーズに入っている。

 

2021年にある程度の金利上昇は織り込み済みかと思いきや、2021年の株価はUSA!USA!しており、全然織り込まれている感じではなかった。

コロナバブルでGAFA業績がえげつないことになっていたので、「インフレ利上げなんぼのもんじゃい!米国株は永遠に上がり続ける!USA!USA!」という感じであった。

ぼくもテキトーに米株を買っていたが、何日か下げても1ヶ月以内には切り返して利益が出ていくような相場であって、テキトーに買いさえすれば誰でも儲かる異常な相場だった。

ビットコインも2021年11月に777万円と最高値をつけており、金余りや個人による投機的な買い、相場の先高感、多幸感、強欲がMAXだったといえる。

 

ところが、2022年に入り利上げが決定されていき、ウクライナ侵攻が始まり、とんでもないインフレがアメリカを襲い始めると、さらに利上げ観測が強まり株価がどんどん崩れ出した。

2021年は買いやすいものを買えば誰でも儲かる楽勝相場だったのが、2022年は買えばほとんどの人は損する相場になっている。

強いて言えば、ドルを買って何もしないでいれば20%くらい儲かっているのだが。(というか円資産の価値が20%弱落ちたんだよ、どうなってんの)

 

振り返って見えれば、2021年はバブルの全盛期であったと思われる。この相場は体験しないとわからないが、とにかくリスクを取れば取るほどリターンが高くなっていく相場だった。

バランスファンドから株式インデックスファンドへ、株式インデックスファンドから個別株へ、個別株の中でも大型ではなくグロースへ・・・

この流れの中で一気にブーム化したのが「レバナス」である。

 

レバナスの成功と失敗、いつかきた道

 

iFreeレバレッジ NASDAQ100は2018年10月に設定され、2019年頃からイノベーターが、2020年頃からアーリーアダプターが、2021年頃からアーリーマジョリティが買い出した。

リターンが面白いように上がり、コロナ危機の中でも上がり続けたので、投資家はどんどん強気になっていき、最初はポートフォリオの一部のスパイスだったのが、主力に据えるようになり、2021年の最後の方になると一括で全力買いする人も出始めた。

 

ぼくはこの現象は高配当株のブームの時と同じものを感じていた。高配当株もレバナスも一見それっぽいバックテストの結果やストーリーがある。

 

レバナスの場合、長期的には米国のテックは上がり続け、過去のテストでは2倍のレバレッジをかけるのが最もリスクリターンの効率がよくなるため良いというもの。

過去のナスダックのリターンが今後も続くのかはわからないが、パソコンやインターネットの次の破壊的なテクノロジーの商売機会も米国が独占し、GAFAのようなえげつない企業が誕生する可能性は高い。

 

ナスダックは短期的には下がるかもしれないが、ガチホすれば永遠に上がり続けるから、今が1番安いので一括買いしようというものだった。

 

ぼくはレバナスの積立てはともかく、一括買いはやばいんじゃないの?(タイミングリスクが大きすぎるが、下落に耐えられるの?)と感じていたが、レバナス全力で買いました系のアカウントの人はナスが上がるたびに口座のスクショをTwitterに貼り付けてオラついていた。「レバナスは貯金!」「寝てるだけでお金が増える!」「1億円レバナス買いました!実況中継します!」と。

 

この現象、高配当株投資家が「配当と優待で生活費を賄ってる」「配当額を実況中継」「まずは通信費、次は水道光熱費、次は食費が目標!」「配当が出てさらに株価も上昇してる!」とオラついていたのと被るなと感じた。

 

つまり、一種のモメンタムであり、一定期間は有効なのだが、どこかでクラッシュして通用しなくなる投資法なのではないかと思う。高配当株というのは実は景気敏感株投資と似たリターンになり、景気が良い時にはどんどん儲かり、悪くなるとインデックスより大きく下がることが前回のブームの時の研究で認識された。つまり、バブルに順張りして勢いをつけていただけである。

 

レバナスについても同様で、株価右肩上がりの局面でそこにレバレッジをかければリターンが高くなるが、株価が下がり始めるとインデックスに負け始めるということである。

 

リーマンショック老人会の人たちは覚えているかもしれないが、リーマン前は解散価値に着目したバリュー株投資が流行していた。過小評価されている地味銘柄に投資して本来の評価になった際にリターンを得るというものだ。こういう、一見それっぽいストーリーや理論、バックテストを持って正当化されるが、実態としては景気敏感株投資でしかないもの、テーマ株投資であるものが定期的に人気化する。それが株式市場なのだろう。

 

こうしたモメンタム投資はモメンタムが継続する限りはインデックスを上回るリターンで勝ち続け、投資家は有頂天になるのだが、モメンタムクラッシュ後は全く通用しない投資手法になってしまう。そして、モメンタムクラッシュがいつ発生するのかは誰にもわからないということと、クラッシュするタイミングを的中させなければ損失を被るし、タイミングを外せば儲かる機会を失う。非常に難しいものである。今回もモメンタムの発生→モメンタム投資が人気化→モメンタムクラッシュ、これが繰り返されたなという感じである。

 

レバナスは今後どうなるのか?

 

さて、モメンタムクラッシュが発生した投資法を継続すると、その後はどうなっていくのか。まず、数年だか10年だかは知らないが、インデックスのリターンに負ける成績になる。モメンタムの発生時に生じた超過リターンの大半またはそれ以上を吐き出すことになる。

 

それでも辛抱強く同じ手法を継続したらどうなるか?それはわからないが、理論的に正しいものであれば、長期的にインデックスのリターン程度にはなるかもしない。また、高配当株投資やレバナス投資は株価上昇局面に賭ける取引手法であるため、米経済が金利上昇による経済の減速を乗り越え、株価の調整を終えて、(バブルを処理して焼け野原になった後)、投資家が全ての自信を喪失した後、また力強く上昇していく局面が訪れればインデックス以上にリターンを稼ぐ可能性がある。

 

バックテストでも、米株は株価低迷期より株価上昇期が長かったり、常に最高値を更新したりする特性があるので、今回も運よくそのアノマリーが有効になると信じられれば、モメンタムクラッシュ後のリターンの悪化に耐え切れば、インデックスに勝てるかもしれない。

 

結局バリューでもグロースでも高配当でもレバナスでもなんでも、長期的に右肩上がりの相場であればいつかは救われるわけで、理論とかではなく精神論、根性論、グリップ力の問題になってくる。

 

モメンタムクラッシュした手法を継続するということは、下落している株を買うようなもので、いわば逆張りである。逆張りは相場が反転するまでの間、どんどん損失が膨らんでいき不快な思いをするため、耐え切れずに途中で損切りする人が多いが、10年耐え抜けば爆益することもある。個別株では上場廃止とかあるが、インデックスはないわけだから。

 

さて、握力は何から生まれるかというと、信仰心と精神の安定であると思う。信仰心は自分の投資手法をどれだけ信じ切れるのかという話であり、精神の安定はそれを支えるためにどのようにノーストレスの状態を維持するかということである。

 

脳死投資であるインデックス投資はこの信仰心と精神の安定に大きな効力を発揮すると感じる。まず、金融資本主義が拡大する以上、世界はどんどん便利に豊かになっていき、世界の時価総額は永遠に拡大していき、インデックス買っとけば勝てる。一時的に下落しても、安く買えるだけでラッキーとなる。また、精神の安定という点でも、いつ、いくら買ったのか不明確になるのでハラハラしたりイライラしない。インデックス投資はつまらないのだが、つまらないから継続できるのだろう。

 

今回の相場下落でインデックス積み立てやめましたとかいうネタなのかガチなのかわからないツイートを見たが、信仰心が足りないか、精神の安定が足りない。恐らく、リスク許容度以上に株を買ってしまい、精神の安定を損なってしまったのだと思われる。個人投資家のリスク許容度は本人が考えるよりもずっと小さい。実際にはやばくないのにやばいと感じてしまう。貴重な勉強代だと思えばいいのではないだろうか。投資リターン以上に、精神の安定というのは大事である。

 

また、精神の安定を維持する上で重要なのが、「イキらない」「オラつかない」ということであると思う。モメンタム投資で勝って、口座残高をツイートしてる人の気持ちはわかる。

 

いくらバブルにのってるだけと言っても、実際にリスクをとって勝ってるわけだから、万能感があり最高に気持ちがいいと思う。

ただ、これは諸刃の剣であり、負けた時に自責、惨めさが倍増する。

ツイートをやめても、惨めさは消えない。他人が儲かってるツイートなんて見たら最悪。見なくていいのに口座残高をチェックしてストレスを溜め込んで精神の安定を損なう。

 

インデックス投資家は勝っても「高値掴みで嫌だなぁ」負けても「安く買えるぜラッキー」と思えるのだが、こうした心構えでいる必要がある。

勝ったときにオラついたら、負けた時に自分を責めてしまう。

 

勝った時にオラつかず、負けた時にも落ち込まず、むしろ損失をネタにして楽しむくらいで、精神の安定を維持し、投資法を維持すれば、相場循環でいずれは浮かぶはずだ。

 

ぼくは評価益が出てもツイートせず、評価損が出た時だけツイートするようにしている。こうすると、儲かると嬉しいし、儲からなくても嬉しい(嬉しくはないが楽しい)ということになる。

 

レバナス民でも、「HAHAHA、見ろよ1ヶ月で4000万円損失出てるぜ!」「楽天からまたメール来たぜ!」「評価損実況中継しますw」とか言ってる強者は、精神の安定を得ながら投資手法を継続して、結局は成功するとぼくは思っている。モメンタムクラッシュした投資手法を継続することを馬鹿にする人がいたらブロックすればいいだけ。これも精神の安定を得るために必要。

 

そもそも、株式投資については儲かった話は面白くなくて、損した話が面白いんだから、オラつきツイートなんてしてもしゃーない。相場循環で、投資手法が通用しなくなることは必ず発生するのだから、同じ手法を継続するならもっと楽しんでネタにしていこう。

 

こういうのに耐えられないなら、さっさと損切りしてインデックス投資に切り替えたが方がいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リビオタワー品川(仮)の追加情報来てたよ

リビオタワー品川(仮)の追加情報が来ていて、建物のデザインなどが公開されている。

 

リビオタワー品川!?日鉄興和不動産による地上34階「(仮称)港区港南三丁目プロジェクト」の環境影響調査書案が公開

https://bluestyle.livedoor.biz/archives/52523682.html

 

800戸というスケールで34階建てとそんなに高層でもないため、ごん太で迫力がある。

また、扇型で南側を大きく取った造りであるため、特に南側からのデザインがデカく見える。

デザインはなかなか良さそうで植栽も豊富のようだ。

 

扇型の形状で、東、西、南に住戸を多く配置している。

北東はレインボーブリッジビュー、北西は高輪ゲートウェイ方向の都心ビュー、南はコスポリやその前のオフィス(新築)とお見合いである。

コスポリの方がでかいので南側は抜けない。

その他の方角も付近に建物があるため、その建物を超えてくる高さか、角度的に重ならない部屋でないと囲まれ感あり。

 

シティタワーのマルエツを除くと近くにはコンビニくらいしかなく、昨今の駅近トレンドからは買いづらい物件であるので

比較的安価に出て欲しいところだが、付近のパークタワー品川は1億円前後で売買されており、ワールドシティタワーズは1.2億円くらいなので、

まぁ広い部屋の価格はお察し。同じく駅遠い物件であるプラウドタワー芝浦の価格も参考になるだろうか。

 

また、高単価で広い面積だとグロスが2億円とかになってしまうので、面積は昨今のトレンド的に刻んでくるだろう。

港南エリアのマンションは3LDKが80平米以上だが、70平米台がメインになるのではないか。

80平米以上は角部屋だけとか。

 

さて、港南エリアでは2008年くらいまでに一気に開発されてその後は供給がほとんどなかった。

安い時期に分譲され、その後価格上昇でどの物件も新築時の2倍程度になっている。

新築時に買った人は頭金、返済が進んだ額、価格上昇で、純資産が5000万円以上にはなっているので、札束力が高い。

築年数的にそろそろ住み替えたいなという人もいると思われるので、どんな価格になってくるか楽しみである。

まぁ無理だと思いつつ、お見合い部屋で面積を刻んでいけばワンチャンあるかどうか。

駐車場は270台で設置率は低め。タワーパーキングがメイン。店舗が一つ入るそうだが、多分コンビニだろう。

 

供用開始:2026年度予定とのことなので、販売は2024年度中とかかな。それまでにお金を溜めて札束の殴り合いに参戦しよう。

買い替えに伴う売り物件を狙うのもあり。

 

唯一心配されるのは、800戸もの巨大物件なので保育園や小学校大丈夫なの?というところ。

保育園は余っているし、港区の待機児童解消への情熱はすごいので大丈夫だと思うが、小学校は今でさえパンクしており、何度も増築しているのでもはや限界。

海洋大学から土地を借りるか、芝浦水再生センターの上部利用で小学校をつくれないもんだろうかと思う。

 

 

 

 

電気自動車って停電したらどうすんの?

停電の危機が発生するたびに、電気自動車って停電したらどうすんの?という話が出てくるが、実態はこんな感じで、実は電気自動車は停電に強い。

考えてみれば大きなバッテリーを積んでいるので当たり前なのだが。

 

(電気自動車は停電に強い)

・電気自動車は家庭で使う数日から1週間分の電気をバッテリーに溜めている。

・車から家に電力を戻す機能がついた車であれば、停電しても車のバッテリーを使って電力復旧できる。

→電気自動車オーナーは停電しても車のバッテリーを保険にできるという安心感がある。

→さらに、電気自動車ユーザーは太陽光発電や家庭用蓄電池を設置する人が多く、より安心感が増す。

 

(電気自動車は停電しても困らない)

・電気自動車の充電頻度は週に1回程度であり、ガソリン車のように空っぽにしてから満タンにすることはなく、ちょくちょく継ぎ足して8割充電を維持する。

・1日2日停電しても問題がないし、一週間停電する(ことはほとんどないが)場合、通電している場所まで走行して充電して帰って来れば良い。

(ガソリンスタンドは停電するとガソリンが供給できなくなるが、停電していない場所まで走っていって補給できるのと同じである。)

→このため、自宅が停電しても、電気自動車が充電できなくて困るということはほとんどない。

→ガソリン車的な感覚では空っぽになった時に停電したらどーすんの?となるが、電気自動車が空っぽになることは普通はない。余裕を持って運用する人がほとんど。

 

(電力需要の平準化に寄与)

・電気自動車は8割が自宅充電で運用されている。これがガソリン車の感覚からすると理解しづらいが、運用が全く異なるのである。

・ガソリンスタンドのような外部施設、テスラスーパーチャージャーなどで充電するのは長距離移動時や自宅充電がない人の用途で例外である。

・自宅充電では充電時間をコントロールできるので、電力需要がピーク化する前に充電完了しておくなどができる。

→ピーク時間帯の電気料金を高く、余力ある時間帯の料金を安くすることで、充電需要をコントロールできるので、電気自動車はピークシフトに寄与する。

→電気自動車が増えると電力不足ガーという話があるが、そんなに単純な話ではない。電気自動車が増えたら電力需要は増えるがピーク時の需要が増えるわけでもない。

(現状、捨てている再エネを蓄電池と電気自動車にためて使う、という方向で需要を誘導していけば良いのではないかと思う。)

 

(マンションは停電に弱い)

・EVのオーナーの8割は戸建居住者とのことだが、2割程度はマンション居住である。

・マンションはビークルトゥホームも使えないし、自宅充電もできないことが多い。

・また、そもそも、機械式駐車場が多く、停電したら車が出せない。エレベータも止まるし水も止まる。こうなると電気自動車とかガソリン車とか関係ない。

続:マンションへの充電器設置の最近の動向について

以前の記事で、マンションへの充電器設置は意思決定が困難だよという記事が書いたが、その後、いろんな方の尽力で少しずつ状況が改善してきた。

 

補助金)設置費用の補助金の拡充

経済産業省と東京都がマンションへの充電器設置の補助金を整備、拡充している。これにより、ほとんど手出しなしで設置できるようになっている。

マンションへの充電器設置は、戸建てよりも工事が大規模になることが多く、戸建では10万円程度の工事がマンションだと50−100万円程度かかるようだ。

注:充電コンセントは数千円だが配線工事にお金がかかる。配線は共有できるので複数台設置すれば単価は下がる。補助金前の価格。

補助金後の手出しがある場合、管理組合による意思決定が難しくなるので、手出しがなくなることは重要。

需要があるかどうか不明な急速充電器に多額の補助金を出すよりも、需要ある(つけてくれと要望があった)マンションへの普通充電器設置に補助金を出す方が財政的にも良い。

 

規制緩和)マンションへの電気引き込みの複線

これも経済産業省のお手柄だが、以前から議論していたマンションへのEV充電用の電気の引き込みをマンション共用部とは別に行うことができるように規制を緩和。

これにより、費用を分離しやすくなり、受益者負担の明朗会計をしやすくなった。運用も楽になるし、意思決定もしやすくなった。実務家からも歓迎されている模様。

この他にも、マンションでEVを充電するなんて想定されていない時代の規制をリフォームしていかないと、古い規制に阻まれて設置が進まないのだろう。

マンションへの充電器設置を進めたければ補助金を出すのも大事だろうが、規制緩和も同時に進めなければならない。

急速充電器1基の価格で普通受電機は5から20台くらい設置できるから、急速充電器の設置より普通充電器の設置を進めた方がいいと思う。

 

(手間削減)予約、料金徴収の自動化

マンションへの充電器設置業者によるイノベーションで、簡素なシステムで充電器を予約したり料金を決済したりすることができるようになった。

手動管理は利用者も管理者もだるいので、自動化したい。かといって、大袈裟なシステムは金がかかるので、簡単なものでいい。

一度仕組みを作れば複数のマンションで利用可能になるのでシステム利用コストは極めて低廉になってくることが期待される。

 

(電気料金削減)スマート充電の導入

マンションの充電器を複数設置する場合、複数台が同時に充電すると最大電気量が多くなり電気料金が上がってしまう。

これを避けるために、EVを1台ずつ充電したり、余力が余っている時間帯や安い時間帯に集中的に充電する機能が導入されている。

これは複数台の充電設備を導入する際には必須の素晴らしいイノベーションである。

効果があまりにも大きいので、スマートな充電マネジメントは必須機能になってくると思う。

 

(ベストプラクティス)事例の増加

マンションにEV充電器を設置する事例が全国的にどんどん増えてきており、補助金活用事例は公表されている。

EV普及率が低い中でも、イノベーター的な有能な管理組合、理事長のリーダーシップで合意形成し、導入をしている。

事例が増えると、安く設置するノウハウが蓄積されるし、見積もりも精緻化されるし、単価がどんどん下がることが期待される。

マンションへのEV充電器設置を支援する業者も増えてきた。主要な電力会社やガス会社も参入してきている。

マンションへの充電器設置は、数千円の充電コンセントで十分であることも導入事例の増加とともにわかってきた。

充電ケーブルは各自が用意すれば良いし、ケーブルが劣化したら利用者が自分で買い換えれば良い。

 

(残る課題)ハードル高いマンションでの意思決定、タワーパーキングへの対応

絶望的にみられていた既存マンションへの充電設備の導入も、多くの方の努力で次々に問題点が潰されてきている。

今残る課題は、二つ、「マンションでの意思決定」と「タワーパーキングへの対応」である。

 

(マンションでの意思決定)

マンションでの意思決定は管理組合が機能していないような大部分のマンションの場合、大変すぎてやりきれない仕事である。

ほとんどの住民は急速充電器と普通充電器の違いもわからない。マンションにガソリンスタンドガーとか言っちゃう人たちである。

それを丁寧に説明して、意思決定するのは大変すぎるので、「意義があるのはわかるし、費用はかからないみたいだけど、説明が面倒だからいいや」となりがち。

 

ほとんどの住民は無関心、保守的であって、自分の頭で考えない。人類に区分所有は早すぎるのである。

これは海外でも同じで、やや強権的なやり方で対応されている模様。

「住民から充電器設置要望があれば対応しなければならない(充電器設置の権利)」という規制を入れたり、新築時やリフォーム時には充電器や充電用電線の設置を義務づけたり。

政府が電気自動車の導入目標、カーボンニュートラルの目標を実現するためにはこうした強権的なやり方も必要なんだろうか。

義務づけというか、設置がなされていない場合は税金を課すとか、設置がされていれば減税されるとかそういうやり方だろうか。いわゆるアメムチ方式。

 

(タワーパーキングへの対応)

都内のマンションの場合、土地がせますぎて駐車場は機械式やタワーパーキングが多い。

この場合、充電器設置業者ではなく機械式やタワーパーキングのメーカー自体が工事をする必要があるが、彼らは非常に保守的である。

1番求められるのは機械式やタワーパーキング業者におけるイノベーションと、それを促進させる仕組みである。

 

充電だけではなく、パレットサイズ、ハイルーフ問題などタワーパーキングの仕様がしょぼく、後から変えづらいという問題がある。

充電器を設置するだけでなく、パレットサイズを変えられるのであればタワマン住民大歓喜なのだが、膨大な金がかかり、イノベーションもない分野である。

新築ではイノベーションがあるが、既存タワーパーキングの仕様変更はイノベーションが停滞している。

 

とはいえ、プレイヤーの増加とともにイノベーションが促進されるので、ここ1年だけでも大きな変化があったマンション充電器業界。2025年を目指して、まだまだ状況が変わっていくことを期待している。将来、「昔のマンションって、E V充電器もなかったんだよ」という時代になるのだと思う。「昔のアパートってエレベーターなかったんだよ」と同じように。今ではあって当たり前の設備も、導入当初は大変な苦労があったのだ。

ロシアの通信社が勝利宣言の予定稿を流出した件

連日、ロシアのウクライナ侵攻に関する報道がなされており、SNSでも連日膨大な情報が流れていてSNSがある中での戦争というのはこういうものかと驚いている。

政府のプロパガンダのみならず個人レベルでのデマやフェイクニュースも含まれるので何が真実かは全然わからないが、その中でも興味深いニュースがあった。

 

ロシア国営通信が「勝利記事」の予定稿を誤送信! その署名記事でバレた「プーチンの真の狙い」

https://news.yahoo.co.jp/articles/039b40b07b5cb047e8ab1f3ad7433ed7c743b197

 

全文を和訳した人もいて、興味深い内容だった。

真実なのかデマなのか意図的に流したのかうっかりなのかはわからないが、文章には迫力を感じるそれっぽい内容である。

 

ポイントとなっている部分は、

・短時間でキエフを陥落させて勝利宣言をする予定だった。(つまり、ウクライナ側にもロシア側にも大きな被害を想定していなかった。)

ウクライナ東部の親ロシア派の安全確保は主目的ではなく、ウクライナ全体をロシア側に復帰させ、民族的に近いウクライナベラルーシ、ロシアで一体となることが目的。

NATOの東方拡大などでウクライナのロシア復帰は年々難しくなり、軍事侵攻に伴う国際的な批判や制裁を受けても今やらなければならないと決意している。

・より大きな目的として、グローバル化という名の実質的な米英が支配する世界を終わらせ、経済的にも政治的にもブロック化させ、多極化(中国やインド、南米やアフリカ、イスラム諸国や東南アジア)した世界を目指す。

 

日本を含めた欧米側は「ロシアは国際法違反だし経済的にも政治的にも合理的でない暴挙」「プーチンは何を考えているのかわからない狂人」という報道が多いが、手段はともかく上記の主張は一定の説得力や一貫性を持つように感じる。特に、プーチン支持をしている人たちにとっては、ウクライナが反ロシアなのは許せないというのは共感されるのではないか。

多くの欧米側のロシア専門家も、「ウクライナNATOに加盟することはロシアにとっては政治的、精神的に絶対に許容できない一線である」と言っており、整合的である。

 

また、冗談のような話だが、プーチンが政権幹部にウクライナ東部の国家独立承認を支持するのか確認した際に、

「東部地域のロシアへの編入を支持します」と誤って発言した幹部を「編入ではなく国家承認について支持するかを聞いている」と訂正させたことがあったが、

ウクライナ東部での国家承認、その安全確保のための攻撃というのは方便であることは暗黙の了解であったのだろう。

 

ただし、この勝利宣言からは状況がズレてきている。

ウクライナの抵抗が想定より激しかったのか、ロシア軍の士気低下のためか、ロシア軍はキエフを陥落させていない。

都市部での抵抗に対応するため、ロシアは無差別攻撃しているのでウクライナ国民の被害者が増えて、大多数のウクライナ国民の反感を買っている。

つまり、ウクライナをロシアに一体化させることは非常に難しくなっている。

 

また、侵攻に時間がかかっていることで欧米が制裁を実施する時間的猶予ができた。

欧米による反発が激しく対応もある程度一体的であり、多極化戦略に他の国々が追従するのかは不明。

中国、インド、UAEは国連安保理でロシアへの非難決議に棄権はしたが反対はしていない。ロシアの一味と見なされて制裁をくらったらたまらない。

 

戦闘が長期化し、ロシア兵士に被害が広がったり、経済への悪影響が大きくなればプーチンの国内での支持も離れていくかもしれない。

ロシア国営メディアはロシア軍はウクライナの軍事施設だけを攻撃していて、民間施設の破壊画像はフェイクと言っているようだが、今の時代、そんな情報統制が通じるのだろうか。

フェイクも混ざっているだろうが、どう見ても住民が撮影した感じの動画も多い。

 

この勝利宣言が真実だという前提では、ロシアはウクライナの一部地域のためではなく、より大きな戦略として戦後秩序に挑戦するために犠牲覚悟で行動している。

欧米は戦後秩序は変わらないことありきで、ロシアを国際法違反だ、犯罪者だ、大きな代償を払わせると非難して制裁をしているが、そもそも目線が違う。

 

ロシアによる民族主義の企てが成功するのか欧米の反発の前に頓挫するのか、互いに引けずに、明確な決着がつかないまま泥沼化してしまうのか。

 

ここ数日は欧米がウクライナに武器を供与したりお金を支援したり、ロシアに経済制裁するニュースがバンバン報じられ、国際社会が連帯してロシアをやっつけろ!西側の国際協調の動きに乗り遅れるな!的なうわついた空気を感じる。

 

武器を供与している国々はウクライナへの共感だけでなく、ヨーロッパ全域に戦闘が及ぶ前になんとかウクライナ国内で押しとどめないという本音もあるのかもしれない。

 

しかし、欧米の支援する武器で死ぬのは理由もわからず命令に従っている若いロシア兵だし、経済制裁で苦しむのはロシアの一般国民であろう。

 

もっと効果的なやり方はないのだろうか。ウクライナ人には死んで欲しくないのは当然だが、ロシア兵にも死んでほしくないし、ロシア国民も困窮して欲しくない。

そして、プーチン政権は倒れて欲しい。

 

2022年の3月、ぼくたちは歴史的な大きな分かれ道にいる可能性が高い。後から振り返ることもあるかと思い、メモしておいた。